『チコちゃんに叱られる!』出演者の回答不正解に批判殺到「不正解じゃない」「教育によくない」
11月26日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、ゲストで俳優の舘ひろし(71)の回答をチコちゃんが不正解にする場面があり、ネット上で波紋を広げている。
問題となっているのは、チコちゃんの「なんで宇宙ステーションで体が浮くの?」という質問。これに対し、当初質問を振られたタレントの河北麻友子(30)は「宇宙ステーションの中には酸素がない。だから浮く」と答え、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」を食らっていた。
その後、同じ質問を振られた舘は、「地球の引力と回っている遠心力でちょうど(釣り合う)」と即答。これにチコちゃんは「遠心力……じゃないんです」と否定し、舘は困惑することに。最終的に「質問の意味がよく分からない」と苦笑いしていた。
この質問に対するチコちゃんの答えは「落ち続けているから」とのこと。また、日本科学未来館科学コミュニケーション専門主任の松岡均氏によると、宇宙ステーションが飛んでいる高さ400kmくらいの地点は地上に比べて10%ほどしか重力は小さくなっていないとのこと。
実は宇宙ステーションは1秒間に5m落下し、同時に1秒間に8km進むということを繰り返しているため、丸い地球との距離は変わらないとのこと。しかし、落ち続けているため、遊園地の「フリーフォール」に乗ったときと同じような感覚で身体や中の物が宙に浮くことに。それが無重力状態を作り出しているとのことだった。
しかし、舘の回答を不正解にしたことに対し、ネット上からは「遠心力は不正解じゃない」「想定された答え以外不正解にするってどうなの」「ただの有害番組になりつつある」「こういう雑さは教育によくない」といった批判の声が殺到する事態になった。
「JAXAの公式サイトによると、国際宇宙ステーション内が無重力状態になるのは、『重力と遠心力がつり合っている』または『すべてのものがいっしょに、落ち続けている』とのことで、舘の回答は明らかに正解。宇宙ステーション本体の重力と遠心力が釣り合っているため、船内の人や物体についても重力と遠心力がつり合い、その結果、物体の重力が打ち消されているとのことでした。番組が用意していた正解の言い回しと舘の考え方が異なっていたために不正解にしたようですが、実際には正解を不正解にしたことは大きな問題。放送直後からネットから批判が殺到してしまいました」(芸能ライター)
チコちゃんの知識不足のための不正解に、番組は炎上状態となっていた。