6月11日放送の『チコちゃんに叱られる!』( NHK総合)で、同局の人気料理番組『みんなのきょうの料理』のパロディが行われ、本家ならではの試みがファンから反響を集めている。

『きょうの料理』は60年以上続く人気料理番組。癖の強い講師の多さと、進行を務める後藤繁榮アナウンサー(69)のダジャレで人気を博している。

 この日の『チコちゃん』では、「なんで大根は茹でると透明になるの?」という話題に。チコちゃんによると「もともと透明だから」という理由だったが、番組内では『チコっときょうの料理』というパロディ番組を放送。実際の『きょうの料理』のスタジオに後藤アナと、おしゃべりで有名な日本料理研究家の斉藤辰夫氏(64)が登場した。

 まずは普通にふろふき大根を作ることになり、茹でる際に斉藤さんがコンブを入れると、後藤アナがすかさず「大根がよろコンブ」とギャグを放つ場面も。また、茹でた大根と生の大根を見比べ透明感が歴然であることがあらためて判明すると、後藤アナが「白い大根が透明になるんでしょう?」とぽつり。ようやく本題に突入した。

 東京農業大学の三井裕樹准教授によると、大根の細胞壁は透明で細胞の中にある水分も透明なので、本来大根は透明であるとのこと。しかし、細胞と細胞の間に空気が含まれているため白く見えるとのことだった。

 ここで再び「きょうの料理」に戻り、「本日の材料」として水槽とホース、泡の出るバルブを用意し、お料理番組風の実験を行うことに。大きな水槽の中には細長い水槽がいくつも立てられて大根の細胞を再現しており、全体に水を注ぐともちろん透明となった。しかし、バルブを使って細かい空気を入れていくと瞬く間に空気で水が白く濁ることに。空気の屈折によって光が乱反射してしまうため、透明に見えなくなるとのことだった。

 また大根を茹でる様子を再現するため、その水槽にお湯が注入されると、再びみるみるうちに透明に。茹でると大根全体にお湯がしみ込み、細胞の間と間にある空気が押し流され元の透明になるとのことだった。

 この『きょうの料理』パロディに視聴者からは「最高すぎる」「まさかのゴトゥで大爆笑した」「これはNHKにしかできない」という大反響が集まっていた。

「NHKの番組ながら『きょうの料理』はネットを通じて若者にも人気の番組。この“本家パロディ”はNHK以外には実現できず、さらに後藤アナも斉藤さんもノリノリで、最後には『ぜひきょうの食卓でご活用ください』とツッコミどころしかない発言も飛び出していただけに、視聴者も大喜びだったようです」(芸能ライター)

 本家によるまさかのパロディ。第二弾を望む声も多く集まっていた。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 『チコちゃんに叱られる!』きょうの料理パロディに歓喜の声「最高すぎる」