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こんにちは。YUSUKEです。
読書をする中で、こんな状況に陥ったことはありませんか?
かくいう私も、読書で得た知識を活かしきれていないことに、歯がゆさを感じています。
実生活では読書に限らず、様々な情報をインプットする機会があるでしょう。その雑多な情報の中から、いかに自分に必要なものを取り入れ、整理し、活用できるかが、豊かな人生を生きていくカギとなります。
そこで、今回ご紹介するのが『齋藤孝の知の整理力』です。タイトルにある通り、知識を「整理」する方法がまとめられているのはもちろん、
など、人生の様々な場面で「知」を生かしていく方法がたくさん詰まっています。
もしあなたが、せっかく手に入れた情報や知識を活かしきれていないと感じるのであれば、この本を読むことできっと解決策が見つかるでしょう。
今回は、本書の中から3つの方法をご紹介します。
なお、読書の方法に関しては、齋藤孝さんの読書術について解説した記事がございますので、こちらをチェックしてみてください。
著者の齋藤孝さんは「ファンになることで知識を一気に吸収することができる」と言います。
ファンであることで「もっと知りたい」という欲求が生まれ、知識を惹きつけやすい状態になるからです。
例えば、AKB48のファンであれば、リリースされる曲の歌詞を全部覚えてしまうでしょうし、イベントやテレビ番組の出演をチェックして最新情報を取得するでしょう。推しているメンバーがいればその子について調べ、趣味や特技などの情報を蓄えていくに違いありません。ファンになることで、AKB48に関するあらゆる知識が定着していくのです。
ワクワクしながら知識をインプットしていけるなんて、最高ですね!
もちろん、ファンになる対象はアイドルに限ったことではありません。自分が知りたい分野の知識人のファンになれば、必要な情報をどんどんインプットしていくことができます。
ということで、さっそく私もある人のファンになることを決意しました。それは「世界一の目標達成コーチ」と言われるマイケル・ボルダックです。
以前、マイケルの著書『達成の科学』の紹介記事を執筆したとき、本の内容を試して非常に効果を実感できたので、彼のことが気になっていたんです。
書評記事の執筆が滞ってしまったときも、この本を読み返して現状を打開する数々のヒントを得ることができました。
ですからマイケルのファンになり、彼の本やDVDで勉強し、セミナーにも参加していけば、さらに成長していけるのではないかと感じたのです。
またファンになるのは一人でなければいけないというルールはありませんので、成長したいと思う各分野にファンとなる知識人を揃えていけば、必要な知識をどんどん吸収することができます。
知識を整理するときのポイントは、手に入れた知識と個人的な経験とのつながりをもたせることだと齋藤さんは言います。
外側にある知識を経験に引きつけて、自分の内側に取り込むことで、記憶が定着しやすくなるからです。
このように整理する力のことを、齋藤さんは「我田引水力」と表現しています。
我田引水とは、「自分の論理に無理矢理合わせる」という意味です。多少の飛躍があっても、知識を自分のエピソードとつなげて理解することで、ただの知識が、生きた知識に変わっていきます。
その最たるものが、自分の好きな領域に引き寄せて、ものごとを説明することです。
ここでわかりやすい例として、私のエピソードをご紹介します。私には筋トレオタクの友人がいます。彼は、あらゆるものごとを筋トレで例えるのです。
友人同士で話していても、「それって、筋肉に刺激を与えて休ませることで、さらに筋肉が大きくなる『超回復』の原理と同じだよね!」
と、ことあるごとに筋肉や筋トレに話を置き換えます。筋トレ話を聞かされている側としてはうっとうしくなりますが、彼は「我田引水力」を用いて、自分の好きな領域である「筋トレ」と結びつけて話の内容をしっかり記憶に定着させているのでしょう。
このように、自分の好きな領域や、今まで経験した出来事にリンクさせることで、効率よく知識を定着させることができるんですね。
日頃から「我田引水力」を用いて様々な知識を蓄えていくことで、必要な時にいつでも引き出せる「生きた知識」が、自分の中にラインナップされていくことでしょう。
知識は、使ってこそ価値を発揮するもの。ただ蓄積していくだけでは宝の持ち腐れになってしまいます。
通常は「知識を集め、整理し、アウトプット」していきますが、本書では「アウトプットを想定しながら、知識をインプットする」というやり方が勧められています。
なぜなら、使い方をシミュレーションしながら知識を仕入れることで、実際に使える「生きた知識」になるからです。
このやり方を実践するには「引用」を使うことがうってつけ。齋藤さんは「引用こそ、アウトプットの第一歩だ」と言います。
引用できるものはないかと意識しながら、本を読んだり、話を聞いたりすることで、「アウトプットを想定した知識のインプット」が自然にできるようになるのです。
決して「小難しい本から取ってこなければいけない」「本や論文を書くときにしか活用できない」というわけではありません。もっと気楽に考えて、さまざまな形で引用しましょう。
例えばインプットするときは、漫画や歌詞、恩師の言葉、芸能人のSNS投稿など、興味のあるところから言葉を仕入れます。
アウトプットするときは、ブログに書いたり、友人に話したり、とにかくその言葉を引用してみましょう。
引用のハードルを低くすれば、次第に引用することが習慣となっていき、自分の好きな言葉のラインナップが増え、「使える」知識となっていきます。
日常で心に引っかかる言葉があれば、すぐさまメモして、どんどんアウトプットしくと良いでしょう。
今回ご紹介した方法をまとめると、次のようになります。
これらの方法を使うだけでも、インプットからアウトプットまでの一連の作業を効率化し、蓄えた知識を生活に活かしていけるようになるでしょう。しかし本書には、まだまだたくさんの方法が紹介されています。
すべて実践し、「使える」知識を蓄えていくことができれば、話題が豊富になり、人づきあいのクオリティも変わっていくはずです。
知性のある人とのつきあいが増えると、これまで触れることのできなかった情報が入ってくるようになるので、さらに知性が磨かれると齋藤さんは言います。
知性を磨いていくことで、より豊かで、より幸福な人生を送れるようになるということですね。あなたも、本書に書かれていることを実践して、より良い人生を手に入れてください。