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こんにちは、おびゆきです。僕は通信業界に勤める25歳。アウトプットの場があれば読書の内容が定着しやすくなるのではと思い、今回美女読書さんのオンラインサロンに参加させて頂きました。月2冊以上は目標に執筆していきたいです。
最初に選んだのは、『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』。最近メディアでよく耳にする人工知能(以下AI)ですが、それによって私たちの仕事や働き方がどのように変わっていくのか、理解できている方はどれだけいるでしょうか?
実際、僕もこの本を読むまではAIに対して興味すら持っていませんでした。この本を読みたいと思った理由も、AIが気になったからではなく、タイトルにある「幸せな働き方」の方に目を惹かれたからです。
AIは私の仕事にも確実に影響を及ぼすものなので、不安視してしまう部分もあるのですが、著者がAIに対してポジティブな立場ということもあって、本書を読んだら迫りくるAI時代を前向きに考えられるようになりました。
新たな視点で自分のキャリアを見直すきっかけを与えてくれたAI。今後どのような働き方をしていけばいいのか、以下詳しく見ていきたいと思います。
「(AIを)知る・使う・創る」ーーAI時代の働き方で大事なことはこの3つだといいます。
著者はもともと教育学部のど文系。なのでこれまでは「テクノロジーのことなんて自分には関係ない」と思っていたそうです。しかしテクノロジーの進化が止められな以上、時代の変化に合わせて自分たちも変化してく必要があります。
新しい変化に対応するには、何事もまず「知ること・興味を持つこと」から始まります。この本を「知る」ことの入口にすれば、AIに対して不安や恐怖とは異なる見方ができるようになるでしょう。
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著者は3ステップの最初の2つ、「知る」「使う」の壁を突破するための例として、LINEの女子高生AI「りんな」を紹介しています。
LINEユーザーであれば誰でも使える無料のチャットボットなので、「知る」「使う」のハードルは決して高くありません。「りんな」はメッセージのやりとりを通して、どんどん使用者のパーソナリティーを学習してくれます。
AIが今ここまで進化していることを実感できるサービスですね。僕がくだらないことを呟いてもりんなは既読スルーせず返信してくれます(笑)
※この画像は実際に僕が呟いたもので、著者のものではありません。著者のものはぜひ本書でご確認下さい。
さらに著者は、「りんな」をヒントに「チャットボットを採用活動に使えないか」と考え、AIを「創る」側も経験されたそうです。
AIを「創る」と聞くと、ものすごくハードルの高いことのように感じますが、実際の開発作業はエンジニアにお願いすればよい話。「知る」「使う」を経て、「AIにはどんなことができて、どんなことができないのか」を何となくでもつかめるようになれば、「AIを活用すればこんなサービスが創れそうだ」というアイデアを思いつけるようになります。
どうかみなさんも、「テクノロジーはエンジニアの仕事」と決め込まずに、「こんな面白いことができるんじゃないか」という妄想と、最新のテクノロジーを掛け合わせて、新しいビジネスを生み出す喜びを味わってほしいと思います。
著者のこの言葉からは、AIと協働することへのポジティブな考えが伝わってきます。
AIと協働してくためには、「AIに代替されない、人にしかできない価値」を考えることが重要です。著者は以下のようなマトリクスで、AIと人間がそれぞれ得意とする仕事の領域について、分かりやすく説明しています。
AI時代においては、「オペレーター」の正反対にある「イノベーター」を目指すことが、最も価値を発揮する可能性が高いと言われています。
つまり「論理的・分析的・統計的」で「構造的」な仕事ではなく、「感性的・身体的・直感的」で「非構造的」な職業を目指すべきだということです。
しかし人には得意不得意があるので、誰もが一足飛びにイノベーターになれるわけではありません。具体的には、今の仕事で「より感性的・身体的・直観的になるにはどうすればいいか」と考えていくことが、実践的かつ現実的だと著者は言っています。
さらに本書では、
という4つの職種に分け、AI時代に向けてイノベーターにシフトするための具体的な方法も書かれています。
この点については、こちらの記事で詳しく触れられているので是非チェックしてみて下さい。
本書を読んでから、僕は仕事の取り組み方を思い切って変えることにしました。正しい商品知識は、暗記に時間をかけるのではなくタブレットに入っているスライドや電子カタログなどのツールに任せ、それらをよりわかりやすく説明するための言葉や図解、ストーリーを考えることに力を入れるようにしたのです。
また本書で出てくる「ヒューマンタッチな仕事」をするために、とにかくお客さんと多く対話を重ねることを心がけるようになりました。その際、スライドやカタログの商品説明をそのまま使うようなことはせず、お客さんのバックグラウンドや年齢、商品情報への理解具合などを考慮して、頭の中でイメージできるような具体例を使って説明するようにしています。
たとえばご年配の方の場合は、「クラウドはネット上の倉庫みたいなもの」、「メールアドレスはネット上の住所」のように、できる限り共通理解のある言葉を使って説明するようにしています。そしてお客さんからよくある質問については、都度ツールに手を加えて改良しています。
もちろん自社の商品のことばかり語るのではなく、相手の話に好奇心を持つことも、AIにはない人間ならではの価値だと思っているので、今後もヒューマンタッチな仕事を心がけ、お客さんと対話を重ねていきたいと思います。