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歯科衛生士。日本咀嚼学会認定健康咀嚼指導士。
日本口腔筋機能療法(MFT)学会副会長。日本成人矯正歯科学会理事。フェイスニング公認講師。二子玉川ガーデン矯正歯科勤務。昭和大学歯科病院口腔機能リハビリテーション科に非常勤勤務し、口腔機能障害に対する口腔リハビリテーションを専門に行う。著書に『愛され笑顔をつくる口元エクササイズ「若返り! モデルスマイル塾」』(小学館)。
(石野先生)
「ロッテが21〜49歳代の女性56名を対象に8週間にわたり、1回2粒×10分間のガム咀嚼を毎食前に1日3回行う研究を実施したところ、ガムを噛んでいた人は噛まなかった人と比較して、左右のフェイスライン角度が上がったことがわかりました。
ガム咀嚼による咀嚼筋などへの作用がフェイスラインの引き締めや顎下の皮膚のたるみに影響を及ぼした可能性が考えられます。また、アンケート結果から、試験前と比較し、顔のラインや肌状態の改善を感じている割合がガムを噛んでいた人たちの方が多い結果も得られています。」
(石野先生)
「普通にガムを噛んでいる限りエラが張ることはありません。むしろ、唇を閉じて、もぐもぐと奥歯でガムを噛むことは、お口周りの筋肉を動かすことができるため、フェイスラインの改善につながるだけではなく、口周りの筋肉の衰え改善にもつながります。また、ガムを噛むことで鼻の下や頬の筋肉のストレッチになりますので、血流が増加して、肌のハリやほうれい線に良い影響があることも期待できます。
噛むことと噛みしめることは異なります。噛み締めることをするのではなく、唇を閉じて、モグモグと噛みながら、口周りを動かして、唾をゴックンと飲み込むこと意識して実践してみて下さい。」
(石野先生)
「研究で、ガムを噛む習慣(1日30分以上)がある人の方が、噛む習慣がない人よりも頭頂部の毛髪が太いことがわかりました。また、ガムを噛むことで頭皮(前頭部、頭頂部)の血流が上昇するという結果も得られています。
さらに、最近の研究でカロリー消費についてもいい結果が報告されています。早稲田大学とロッテの共同研究では、食後にガムを噛むと、噛まないときより、食後のカロリー消費が4時間にわたって増加するという結果が得られています。この結果から、1日3食、食後にガムを20分間噛むという習慣をつければ、計算上、年間約2kgの体重抑制効果につながる可能性があります。さらに、ウォーキングしながら噛むと歩行速度が速くなり、カロリー消費が高まるという報告もあります。」
(石野先生)
「それぞれの好みの時間で噛んでもらえればと思いますが、フェイスラインの研究では1回10分噛んでいますので、それくらいを目安にして頂くのが良いかもしれません。」
ガムを噛むことを習慣として取り入れることで、継続的な美容効果を感じられます。ですが、もし美容のためにガムを噛むのであれば、より効果を得やすいやり方で行いたいですよね。
そこで、石野先生に教えていただいた、フェイスラインに効果的な「ガムトレ」で意識したい3つのポイントをご紹介します。
ガムを口に入れ、唇を閉じた状態でもぐもぐと奥歯でガムを噛むと、自然に鼻の下が伸びて口周りの筋肉を十分に動かすことができます。一度に噛むのは、お好みの板ガム1枚または粒ガム2個以上、少し多めの量のガムを噛むのがおすすめです。
ガムを舌で右の奥歯に送って10回噛んだら、舌で左の奥歯に送って同様に噛みます。奥歯で噛むことで筋肉が大きく動きます。
口を閉じ、ガムを奥歯で噛みしめたまま唾液を舌の上に集めて、ゴクンと飲み込みます。首周りの筋肉運動にもなり、首から鎖骨ラインへの効果も期待できます!
(粒ガム)
(板ガム)
ガムを噛むことは、わざわざ時間を取らなくても“ながら”でできるので、忙しい人にこそおすすめです。通勤中やデスクワーク中、家でのリラックスタイム等でガム噛むことを取り入れてみましょう。
(石野先生)
「ロッテが実施した研究では、21〜49歳代女性56名を対象に8週間にわたり、1回2粒×10分間のガム咀嚼を毎食前に1日3回行ったところ、フェイスラインが引き上がることがわかりました。ガムを噛むことを習慣化して継続的に行うことがおすすめです。」