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一つ目が、商品の公式サイトが存在しないものです。
魅力的なコスメを見つけて、口コミなど気になって調べてみても、見つかるのはショッピングサイトの情報や誰かのブログばかりで、公式サイトが見当たらないという経験はありませんか?
少し考えればわかる事ですが、ネット通販を積極的にやっているのに、公式の情報ページすら存在しないというのは、怪しい事この上ありません。
ホームページを作るのにある程度専門知識が必要であった一昔前ならいざしらず、簡単にホームページも作れるこの時代。商品の魅力を発信する場所すら存在しないなんて、そんなわけはないんです。
ただし、例外としては
・商品の販売元メーカーがショッピングサイトの運営責任者
・ネット通販だけではなく、店頭でもよく売っているような商品
・本来は完全に業務用として販売している
であればこの限りではありません。あくまでも「ネット通販でしか見た事無い」のに「公式サイトが存在しない商品」で、「メーカーと別の会社が販売しているのみ」のものは、ちょっと裏がある商品の可能性が高いでしょう。
業務用のものについては判断が難しいですが、パッケージなどが一般消費者向けに作られているかどうかなどで見分けると良いかと思います。
こういった商品の怪しい点の一つ目は、公式の情報はどこにも出さず、楽天やyahooといったショッピングサイト上で好き放題に売り文句を書いて売りさばいている可能性があるという点です。
コスメは通称「薬機法」という法律で広告上表現できる範囲が限定されている事から、どのメーカーも商品の紹介文言には細心の注意を払っています。
しかし、商品の紹介を法律に抵触するギリギリの範囲で行っていたとしても、ショッピングサイトを運営する会社が勝手にやった事で、メーカーはそういった表現は何もしていないという事にしてしまえば、「販売会社に広告文言を見直させろ」という注意喚起はあっても、いきなりメーカーが国から罰を受ける事が無くなります。
これを悪用して、とにかく嘘でもなんでもギリギリの表現で売りさばいて、注意されるまでメーカーは知らんぷりという方法をとる事で、他の企業が法律を遵守した適切な表現で勝負している中を、大胆に突破する作戦がとれるのです。
中には、配合している成分の分量などをかなりグレーな表記で販売していて、消費者をだましているような商品も多々あります。
前述のように、コスメは広告文言など非常に厳しい規制があるため、問題のある販売方法をとっていれば、消費者庁などから注意勧告があって対応しなければ罰を受けます。
公式サイトが無くなっているという事は、こうした注意勧告を受けた結果として、公式の情報を削除しているという可能性があるという意味でもあります。
ある意味でそれなら仕方ないようにも思えますが、注意を受けてから公式サイトの情報を修正するのではなく、削除して「無かったこと」にしていると考えると、やはりやましい裏がある可能性が高いと言えます。
ショッピングサイトで最後の決め手てに口コミを参考にする方も多いと思いますが、やたらとひらがなやカタカナを多用していたり、文脈がおかしい場合、そういったサクラレビューを請け負う業者などによって書き込まれたものの可能性が高いといえます。
口コミの点数が高いと良い商品に見えやすい事から、大きなショッピングサイトはサクラ投稿が蔓延しており、もはや嘘か本当か見わけがつかないので、信じない方が良いでしょう。
かといって、悪い評価は本物の口コミかといえば、悪評を作って評判を落とす戦略をとっているケースも増えてきているので、口コミは良いも悪いもあまり信じすぎない方が良いといえます。
とりあえず、現時点では「怪しい日本語の高評価口コミ」が多いものは消費者をだまそうとしている可能性が考えられるので、避けておいた方が無難です。
コスメを調べているとき、一件すると美容情報サイトの記事風に作られた、読み物系広告をみかける事があります。
コスメの広告として美容メディアと提携してこうしたPR記事を出す事自体は普通ですが、注意しなくてはならないのが、掲載しているサイトの運営元情報が不明瞭な場合。
記載された会社名などを調べても情報が全く出てこないような場合、100%「消費者を騙すための広告」で商品を売りさばいて、サイトを潰して責任逃れする方法をとっているといえます。
コスメが紹介されているサイトなどを見かけたら、まずはサイトトップページや運営会社情報をチェックして、ちゃんと実在しているウェブサービスなのかなど確認するようにしましょう。
「満足度1位」「おすすめ度1位」「3冠達成」など、やたらとランキング1位を打ち出しているコスメを見かけた事があると思いますが、どうやって調査したランキングなのかを考えてみた事はありますか?
世の中、あまりにもランキング1位の商品が多すぎると思って調べてみたのですが、その中の1つに、調査方法が「ウェブ上のアンケート」で、調査内容が「競合する商品のサイトを閲覧してもらい、各種調査を実施」というものがありました。
これにはビックリ。こうした「ランキング1位」を打ち出す根拠は、そもそも商品を使った事も無い人に、サイトのイメージで判断させたものだったのです。
もちろん、全てがこのパターンではなく、ちゃんと店頭での売上や出荷数など明確な根拠があるものもあると思いますが、そもそもスキンケアは人それぞれの肌質に最適な方法が異なるものですので、ランキング評価などなんの役にも立ちません。
この系統で参考にするなら、ある程度知名度のあるメディアからのベストコスメ選出などであれば、広告費の影響などがあるにしてもそれなりに信頼できるものを選んでいて、1つの目安として見ても良いのかと思います。
商品名で検索すると、その商品だけを強く取り上げるサイトばかりが見つかる場合があります。
まあこれについていえば、ウェブ上での広告手法である「SEO対策」のためにやっている場合など、単純に企業努力という見方もできるのですが、こうしたサイトは簡単に作れてしまう事もあり、信用できない情報ばかりが蔓延した状況になるという観点から、疑ってみた方が良い商品だと思います。
また、ポイント1で挙げた内容との組み合わせで、商品を取り上げるサイトは沢山あるのに、商品の公式HPが無いような場合は、消費者を騙してでも売上ができればいいと考えている可能性が高いので、まず避けた方が良いでしょう。
「〇〇さんも絶賛!!」と大きく書かれているけれど、「誰それ?」というような知名度の人が掲載されているケースは見た事ありませんか?
冷静に考えれば、著名なタレントが絶賛しているのであればその情報がどこから入ってきたのかも想像できますが、知名度が無い人からの絶賛って、そもそもどうやって絶賛されている事を知ったのか謎ですよね。
ただまあ、こうした「情報通っぽい人」からの評価というのは、昔からある広告手法なので、意味があるかないかは別としてマイナス評価をするべきものではありません。
問題なのは、そもそも実在しない人物の「絶賛」を表記しているケースです。
人物名で検索しても全く情報が出てこなかったり、インスタやtwitterなどのアカウント名を検索してみても出てこなかったりと、絶賛している人など本当はいないのに、あたかも実在するように掲載している場合。これはもう消費者を騙す意図しか感じません。
以上が、あくまでも私見ではありますが、ネット通販で「買わない方が良い」商品の特徴です。ただ、これは全て商品自体の性質より、広告のやり方による判断基準ですね。
ここまでに紹介した内容を覚えておく必要はありませんが、商品の紹介ページや広告をみて「良いな」と思ったら、おおよそ下記の流れで詳細をチェックすると良いでしょう。
1.商品名で検索
→商品の公式HPが無かったら怪しい
2.商品の販売元名で検索
→まともな情報が出てこなかったら怪しい
3.商品を紹介しているサイトなどの運営者名で検索
→実在が怪しい会社は避ける
4.絶賛している人の名前や、アカウント名を検索
→存在していなかったら怪しい
ネット上には情報が溢れすぎているので、全ての商品をこうやって調べる必要は全くありませんが、気になる商品を最終的に購入しようか迷っている時には、最終判断としてこうした調査をやってみると良いのではないでしょうか。