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私が、初めてピルを使用したのは15年以上前です。その頃は低用量ピルの扱いが少なく、中容量ピルに比べて遥かに高価でした。そこではじめは中容量ピルからスタートしました。
一番始めに飲んだのは、中容量ピルのなかでもごく一般的なプラノバール。ところが私には合わなかったのですね。顔中に吹き出物ができて、顔にとどまらず、デコルテまでぶつぶつだらけ。それまで肌コンディションは安定していて、基礎化粧品やファンデーションを変えてもいなかったので、すぐにプラノバールのせいだとわかりました。
次回にピルをもらいにいったとき、その旨を話すとソフィアAというピルに変わりました。これは肌荒れも起きず、体重の変化もなく、とても私に合っていました。低用量ピルとの違いである、飲み続けるとその間はずっと生理が来ないことが、旅行など生理だと楽しめないシチュエーションに大いに役立ちました。あまりの痛みに、うずくまり、寝たきりだった生理期間が、生理痛もなくなり、また生理そのものが軽く短くなっていきました。私は子宮の関係と避妊目的でピルを飲み始めたのですが、こんなに便利な薬があるのか、と何の疑いもなくソフィアAを飲み続けました。
ソフィアAを飲み続けて3年目あたりに、異変が起きました。まず生理が殆どなくなったのです。これはどう言うことかというと、ソフィアAを飲んで、生理が軽く短くなっていったのがエスカレートして、5日あったものが3日に、2日に、最終的には生理が来なくなりました。
生理が来ないと言うことは、ピルのスタートの日がわからないということです。
そこで婦人科に行き、生理を来させる注射を射ちました。注射を射つと、5日ほどで生理が来ました。
ところがそのうちに、今度は注射を射っても生理が来なくなりました。婦人科の医師からは、注射を射っても生理が来なければ射った日から1週間後に飲み始めればいい、と言われ、同時に漢方薬の当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を処方されました。
当帰芍薬散を毎日飲むこと3ヶ月で、ソフィアAを飲んでも生理が来るようになりました。
しかし、いくら私が鈍くても体がおかしいことに気づき、結局ソフィアAは4年で飲むのを止めました。
体の中に、ピルに含まれているホルモンが蓄積するのか、飲むのを止めても、数年は生理痛もなく、生理そのものも5日ほどに戻りました。
ですが5年ほど後になってから、再び恐怖の生理痛が復活しました。生理痛だけでなく、日数も7日と、ピルを飲む前の日数に逆戻り。
その頃になると、低用量ピルが解禁されました。でも私は低用量ピルにすぐに乗り換える気にはなりませんでした。
理由は中容量ピルがさほど時間を気にしなくても、とりあえず毎日服用すればいい、という気楽さだったのに比べて、『毎日』『決まった時間』に飲まないと、すぐに周期が狂ってしまうと聞いたからです。
とは言え、避妊はともかく、もともとは子宮の問題で飲み始めたもの。そこで重い腰をあげて、再び婦人科に行ってきました。
婦人科で説明を受けて、トリキュラーを処方してもらいました。中容量ピルは生理が来て5日目から飲み始めますが、低用量ピルは生理初日から飲み始めます。私は忘れないように、偽薬も含んだ28錠タイプを飲んでいます。
トリキュラーに変えてだいぶ経ちますが、飲み終えればきちんと生理は来るし、日数はさほど変わらないですが、生理痛も減りました。
ピルを服用していることを話すと、大抵は避妊目的だと思われます。私自身、避妊も目的に入っていました。ピルの避妊効果はほぼ100%に近いです。
なぜかピルを服用していると告げると、性的に奔放だと思われる傾向があります。
確かにピルには高い、ほぼ確実と言って差し支えない避妊効果が認められています。ですが、子宮内膜症であったり、重すぎる生理の緩和、また吹出物まで、避妊以外の目的で使用している人が沢山いるのです。
そしてピルには避妊効果はありますが、性病は防げません。
またピルを服用している=コンドームをしなくていい、というのは全くの別問題です。
ピルを自分の意思で、服用することに罪悪感を持つ必要はありません。
ピルを飲むことは、ある意味自分を大事にしているのと同義です。
皆さん、気楽な気持ちで婦人科に行ってみてはいかがでしょう?
帰り道はきっとココロが軽くなっていますよ^^