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一般的に、ベビーパウダーを利用した洗顔の効果としては下記のものが紹介されています。
ベビーパウダーが細かいスクラブとなって毛穴の中まで汚れを落とすため、毛穴の黒ずみが解消されるというもの。
しかし、実際にはベビーパウダーの粒子は毛穴のサイズよりも大きいため、スクラブによって毛穴の汚れを吸着するという効果よりも、スクラブで擦る事によって角質層の表面を薄く削り取るという効果の方が見込みやすいといえます。
また、毛穴の黒ずみは汚れ=角栓だけではなく、毛穴の皮膚が色素沈着で黒くなっている場合もあり、こうしたケースでは表面の汚れを落としただけでは黒ずみの解消を行う事が出来ないため、限定的な種類の黒ずみ解消という形になります。
黒ずみの解消と同じようによく紹介されるのが肌のくすみ解消で、これもスクラブ効果によりくすみの原因を除去するからとされています。
実際には、前述の通りベビーパウダーの粒子で角質の表面を削るような形となりますので、角質層が薄くなり、その分肌が明るくなるという効果は得られます。
ただ、角質を削る=肌のダメージではあるので、やりすぎるとかえって肌トラブルを招く原因ともなる点には注意が必要です。
ベビーパウダーを利用して洗顔をすると肌質が改善して肌のキメが整うという効果が紹介される事もありますが、こちらは特に根拠はないと言えます。
ベビーパウダー自体の「つけた時肌がサラサラになる」という効果が混同しているようなもので、ベビーパウダー洗顔自体に肌のキメを整えるようなスキンケア効果はありません。
ベビーパウダーを利用する洗顔は下記の手順にて行います。
基本的に、いつもの洗顔料にティースプーン1杯のベビーパウダーを加えるだけなので、特に手間がかかるという事はありません。
*ティースプーン1杯のベビーパウダーを手に取る。
*適量の洗顔料とベビーパウダーを混ぜる
*泡立てネットなどを利用して、よく泡立てる
*通常通り洗顔を行う
ベビーパウダーを使用した洗顔は、多くても3日に1度程度にしておいた方が良いでしょう。前述の通り、やりすぎると肌にダメージが蓄積されていくため、かえってマイナスの効果となる可能性があります。
どのスクラブ洗顔にも言える事ですが、基本的に軽いピーリングのような効果を求める形となりますので、ターンオーバーが遅く肌が硬くなっているだとか、古い角質がたまってしまっていると感じた時に行うくらいが丁度良いでしょう。
ベビーパウダーを使用して洗顔をする際は、ゴシゴシ擦ってしまうと通常の洗顔よりも更に肌への負担を高める事になりますので、しっかりと泡立てて、こすらないように洗顔をするというやり方を徹底しましょう。
また、ニキビなど肌がトラブルで敏感になっている箇所は、刺激を強く感じ取ってしまいやすいので避けた方が良いでしょう。肌にトラブルがある場合は、出来るだけ優しい洗顔を使う事や、保湿などのケアを十分に行う事が重要です。
ベビーパウダーをヨーグルトなどに混ぜてパックし、洗い流すというベビーパウダーパックが紹介されている事もあります。
効果としては肌がサラサラするだとか、ツヤが出るといった意見がありますが、結論からいえばパックをする上では特にベビーパウダーが肌に影響を与える事は無いと言えます。
そもそもベビーパウダーはタルクという鉱物を細かく砕いたものと、コーンスターチという植物性のでんぷんがその成分の殆どですので、肌そのものに対するスキンケア効果はありません。
ベビーパウダーは肌の過剰な水分や油分を吸収し、肌をサラサラに保つ事であせもなどのトラブルを防止するためのものなので、パックに利用する目的としてはスキンケア効果というよりも、パックを肌に塗りやすくするといった使用感の改善にあると言えます。
ヨーグルトを利用したパック自体は、ヨーグルトの酸性により弱いピーリング効果があるので、スキンケア効果を求めるだけであればベビーパウダーを入れなくても充分。
肌に塗りやすくするためという意味で、ベビーパウダーを利用してみると良いでしょう。