朝の出勤時にヘアスタイルが決まらないと、なんだか憂鬱な気分になりませんか?
髪が膨張しやすい梅雨の季節はただでさえスタイリングに時間がかかるうえ、しっかり決まらない時の悲しさといったら……!
頭皮や髪のケアを行うメディカルヘアケアサロン「サロン・ド・リジュー」代表でもある、毛髪診断士・永本さんの意見を交えながら、梅雨時のヘア対策をご紹介します。
梅雨時のクセ毛の原因、知っていますか?
梅雨の季節には「髪がうねる」、「クセが強くなる」、「髪が広がる」などなど、髪にまつわる悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
クセ毛とひとくちにいっても、その原因はひとつではありません。
曲がった毛根から毛がねじれて伸びることで起きる「毛穴の形状によるクセ」や「毛髪内の水分量によるクセ」に加え、「髪のダメージ」、「加齢」なども、クセ毛を目立たせる原因になるそうです。
30代を過ぎると、髪の水分・油分・たんぱく質のバランスが崩れることで、クセが目立ってしまうこともあるのだとか!
縮毛矯正するなら、美容師選びが肝心!
梅雨時の髪の膨張をおさえるべく、縮毛矯正を検討中の方もいるのでは?
ですが、永本さんによれば縮毛矯正は「髪にダメージを与えやすい行為なので注意が必要」とのこと。
縮毛矯正は薬液が髪質や状態に合っていない場合、キューティクルから脂質やたんぱく質などを流出させてしまうことがあるのだそうです。
また、薬液の影響で髪が軟化しているために、アイロンの段階では施術の熱によって髪にダメージが入りやすく、ツヤの減少を招く恐れも。もしも失敗したら、元の状態にもどすのは大変!
それゆえに、縮毛矯正は美容師の髪質理解と技術が必要とされる高度な施術なのだとか。
せっかく縮毛矯正したのに仕上がりが低下してしまっては、コストパフォーマンスの悪い対策になってしまいますよね。
キーワードは「髪質メンテナンス」
それでもやっぱり、縮毛矯正は捨てがたい……! そんなみなさんのために、永本さんにアドバイスを聞いてみました。
「縮毛矯正をするのなら、オススメは髪質に合わせたトリートメントを一緒に行うこと。 髪質によってどんなトリートメントをブレンドすればよいのか、その割合は違ってきます」(永本さん)
トリートメントで髪に栄養を与え、コルテックスと呼ばれる繊維状のたんぱく質の状態を変化させていくことにより、髪の水分と油分のバランスをとることにつながるそうです。
「髪質が改善されれば、縮毛矯正をしなくても、扱いやすい髪になることがある」とは、永本さんの言。
それには、自分の髪質を知って足りないものを補う「髪質メンテナンス」が重要だそうですよ。
ホームケアで大切なことって?
「髪は第一印象を左右しますし、髪のコンディションはその人の生活状態を表します。髪はそれくらい重要で、大切なパーツ」と、永本さん。
ホームケアで大切なのは、なんといってもまずはシャンプー。洗浄力が高すぎるものは髪のダメージにつながるため、シャンプー剤の洗浄成分を見極めることが重要だそう。
例えば、たんぱく質系の洗浄成分を多く含むシャンプーなどは、頭皮にも優しく、髪にも優れた効果が期待できるのだとか。
スキンケア用品を選ぶ時と同じように、シャンプー剤を選ぶ時にも、成分には十分に気をつけるようにしたいですね。
以前は髪がまとまりやすかったのに、近頃は髪の櫛通りがよくないし、ゴワつく……。
そんな悩みを抱えている人は、シャンプー選びやライフスタイルの改善など、髪質メンテナンスを検討してみてはいかがでしょう?
参考:トレンド総研〜梅雨時の「スタイリングコスト」に関する調査〜
情報提供元: ANGIE