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VRとは「ヴァーチャル・リアリティー」の略。僕だってそれくらい知っている。だが、これだけVRが盛り上がってる昨今でも、「VRとは」が何なのか、VRで何ができるか、VRが今後どうなるか、イマイチわかりづらい。
そこで今回はVRとは何なのか、VRがもたらす可能性は何なのか、難しい言葉を使わないようにして、なるべくわかりやすくまとめてみた。
現在、VRとは、「コンピュータ上の仮想空間で、別世界にいるかの様な感覚を疑似体験できるテクノロジー」を示す用語として使われていることが多い。
将来的には、ゲームや360度動画といった娯楽だけではなく、医療、教育、ショッピング、通信など日常生活全般に渡って活用される事が期待されている。
90年代に任天堂が「バーチャルボーイ」を発表し、セガがジョイポリスにて3Dゲーム機「VR-1」を発表したが、当時はまだコンピュータの処理能力不足による画素の粗さが目立ち、トラッキング精度が不十分な事もあり、VRの一般的普及には至らなかった。
今現在のVRブームの火付け役になったのは、2012年「Oculus Rift」の発表だろう。その後、「HTC Vive」や「PlayStation VR」といった、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)型VR機器が発表され、2016年は「VR元年」と呼ばれた。
しかし、その歴史は1935年にまで遡る。
スタンリイ・G・ワインボウムによる短編小説「Pygmalion’s Spectacles」にゴーグル型のVRシステムが登場し、1962年、VR体験装置の試作機が開発され、VR技術開発はやっとはじまったのだった…。
【VRの誕生から現在まで!】VR初心者視点で、VRの歴史をまとめてみた
アニメ「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」や映画「アバター」「マトリックス」、アニメでは「ソードアート・オンライン」などでの印象が強いVR。どれもVRの魅力や課題点、恐ろしさまでを描いた佳作だ。
また、コミックでは
花沢健吾「ルサンチマン」
浦沢直樹「20世紀少年」
富樫義博「HUNTER×HUNTER」
徳弘正也「狂四郎2030」
などの作品で、近未来におけるVR機器が題材として使われている。いずれも名作なので機会があれば一読をオススメする。
現在最もめざましく進歩している分野が、PCやPS4など、ゲームにおけるVRの活用である。
Playstation VR(PSVR)やHTC VIVE、Oculus Riftなど、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着しプレイするVRコンテンツが日々リリースされている。
粗製乱造される作品の中にはトラッキング精度が悪く、VR酔いをもたらすものもあるが、「バイオハザード7」や「ファイナルファンタジーXV」など、メガヒットしたシリーズのVR対応も後押しし、今後トラッキング性能や、VR酔い対策はますます盤石になっていくものと予想される。
そして2月に発売される「VRカノジョ」や「サマーレッスン」など、男性向けのコンテンツも注目を集めており、将来的にはアダルト業界の進出も十分に考えられる。
iPhoneやAndroid端末などでも気軽にYouTube360度動画やVRコンテンツを楽しめるように様々なソフトが配信されている。中でも「オルタナティブガールズ」は手軽にVRの迫力をスマートフォンで楽しめるカジュアルRPGとして人気を博している。
特にスマートフォンを装着して使う”モバイルVR”であるGear VRに対応した『Minecraft』が発売された事は人気になった。
また、簡易のGoogle Cardboardなど、スマートフォンに対応したVRゴーグルは安価なものも発売されており、容易に入手が可能だ。
日常生活や医療、建築や医療、教育、はては宇宙開発など、多方面でVRは活用されはじめている。
具体的には、運転技術の習得や手術トレーニング・シミュレーション、ショッピングなどである。VR空間の実際に店舗の中を歩きまわりながらショッピングができるというサービスも始まった。
VRのデメリットについても述べる。
VRデバイスは、目の筋肉や視力が発達途中の10歳未満の幼児がプレイすると斜視になりやすくなる傾向があるという。
VR業界では、対象年齢13歳以上など高めに設定されている。
筆者のプレイした感覚でも、テレビゲームとはまったく違う刺激・負荷がかかる印象があった。
成人していても、疲労を感じたら数時間単位の連続プレイは避け、アルコールなどの併用は控えるべきだろう。
VRは日本語で「人工現実感」あるいは「仮想現実」と訳されるため、しばしば「虚構」や「擬似」といった、現実の下位互換だと誤解してしまいやすい。
だが、日本バーチャルリアリティ学会によると、バーチャルという言葉は
「みかけや形は原物そのものではないが,本質的あるいは効果としては現実であり原物であること」
と定義付けされ、バーチャルリアリティを、人間の能力拡張のための技術だと結んでいる。
また、VRの他に「AR」「MR」「SR」といった概念もあり、これは拙記事
を一読していただけたらと思う。
決してニセモノの、二次的な世界を製造するための技術ではない、というところだろうか。
出典…日本バーチャルリアリティ学会 » バーチャルリアリティとは
https://vrsj.org/about/virtualreality/
2016年はVR元年と呼ばれ、様々なデバイスが発売され注目を集めた。
筆者も訪れたTGS2016(東京ゲームショウ)ではVRコーナーが連日整理券が即完するほどの人気を博していた。
今年2017年、VRはさらなる飛躍的発展を遂げるであろうと予想される。
まるでドラえもんのひみつ道具のような、SFでしかなかった未来技術が、もうすぐ日常に近い位置にまで迫ろうとしている。ドキドキしてはこないだろうか?
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