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世界規模での大流行となった新型コロナウイルス感染症などの影響を受け、2020年初頭から”場所”や”空間”にとらわれない『メタバース』を介した情報発信やコミュニケーションへの注目が世界中で高まり続ける中、日本国内においてもデジタル庁が「デジタル社会の実現に向けた重点計画」等にも「Web3.0の推進に向けた環境整備」を盛り込むなど、メタバースの利活用が検討されています。
そのような社会背景を受け、埼玉県でも、三菱総合研究所や日本ビジネスシステムズ社、Psychic VR Lab社、日本マイクロソフト社と連携し、自治体のDX推進に向けた取り組みが模索されていました。
そして今回、技術的あるいは運用的な導入難易度や効果、課題等を抽出および検証するため、埼玉県職員を対象とした実証実験が実施される運びとなっています。
今回の実証実験は、2023年2月6日(月)から2023年2月17日(金)までの12日間が予定されており、実験に参加する対象者は埼玉県職員で一般公開の予定はないとのこと。
浦和駅から埼玉県庁までの通りが再現されたメタバース空間上にて、『イベント情報掲示板』や『県産品販売所』、『県庁庁舎等におけるミニガイド』という3コンテンツが試用されます。
本コンテンツでは、県庁通り沿いの施設情報や、その施設で開催されるイベントの情報が表示されます。
施設や窓口案内への活用や、位置情報と連携したプッシュ型情報提供などを検証予定となっています。
本コンテンツでは、埼玉県の伝統工芸品や特産品が3Dモデルとなり展示されている販売所が構築されています。
アバターとなった被験者は、販売所内で3Dモデル化された商品を自由な角度から見ることができるだけでなく、掲示されている観光スポットの案内動画や画像を閲覧することもできるなど、ECサービスを通じた伝統工芸品の販路開拓への検証が予定されています。
本コンテンツでは、ツアーガイド役のアバターだけでなく、他の参加者のアバターとも会話を楽しみながら県庁内部や県有施設を見て回る仕様となっており、県有施設紹介や観光地案内などへの利用に関する検証が予定されています。
三菱総合研究所では、社会課題解決に向け、シンクタンクとして培った社会経済動向の知見に基づく社会変革の実現を目指し、
・自治体DXに係るコンサルティングおよび自社サービスの社会実装で培った知見および実績
・本実証の成果
を合わせて活用することで、メタバースの活用を含む『Web3.0時代の行政サービスのあり方』を構想し、住民の利便性向上や地域経済の活性化に資する、官民共創による持続可能なデジタル地域社会の実現に貢献したいとしています。
『Web3.0時代の行政サービスのあり方』を模索する中でメタバースの活用に関し、埼玉県と三菱総合研究所ほか3社による地域文化・特産物、施設案内、イベント周知など行政サービスに係る情報発信等に関する実証実験が、今月6日から12日間の予定で実施されています。
今回の検証において、技術的あるいは運用的な導入難易度や効果や課題等を抽出することで、自治体のDX推進を進めることが期待されています。
県や市からの紙でのお便りだと、文字での案内で直感的に理解することが難しい情報も、メタバースを活用することで、映像で直感的に理解することができるようになるならば、様々な年代の人へ必要な情報を届けることに期待が持てるニュースですね。
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