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このニュースを最初に報じたのはベルギーの新聞De Tijdです。
同紙によると、開発中のARメガネの開発を強化するために、Meta社がひそかにLuxexcel社を買収したとされています。
買収の詳細は公表されていませんが、報道を受け英字新聞「The Brussels Times」がMeta社の確認取材を行いました。
その中でMeta社は買収を認め、以下のようなコメントを発表しました。
Luxexcel社のチームがMetaに加わったことは喜ばしいことです。これは両社のパートナーシップを拡大するものとなります。
Meta社がLuxexcel社の買収に踏み切ったのは、Meta社が開発を進めているスマートグラスとARヘッドセットの両方に不可欠な技術を持っているからです。
ベルギーのターンハウトに拠点を置くLuxexcel社は、2009年の設立以降一貫して3Dプリントレンズの開発を行ってきました。
当初は、自動車、工業用光学機器、航空宇宙産業向けの3Dプリントレンズに重点を置いていましたが、その後、Luxexcelは3Dプリント技術を利用して、眼鏡市場向けの度付きレンズ(処方レンズ)の作成にシフトしていきます。
2020年、同社は3Dプリントされた処方レンズとテクノロジーを組み合わせ、スマートグラスをはじめとするスマートアイウェア市場に初参入しました。
翌年には英国のWaveOptics社と提携し、AR/MRデバイスに必要となる透明ディスプレイを搭載したレンズの開発を進めていたとされています。(WaveOptics社はその後、Snapchatの親会社Snapに買収)
産業向けVRゴーグルMeta Quest Proをリリースし、VR市場でのポジションを盤石にしつつあるMeta社ですが、VR以外のAR/MRにも進出の準備を進めているようです。
Meta社はこれまでにレイバンとのコラボでスマートグラスをリリースしたことがありますが、基本的には音楽再生や通話、写真撮影にとどまり、ディスプレイは搭載されていませんでした。
ARグラスの開発に必要不可欠な技術を持つLuxexcel社を買収しました。
Meta社が開発したARグラス「Project Aria」には、Luxexcel社で作られたレンズが搭載されるとまことしやかに囁かれています。
「Project Aria」とは、多種類のセンサーを搭載したメガネ型デバイスのプロトタイプで、社員を対象にテストが行われていました。
関連記事:Facebookが初のフルARグラス「Project Nazare」を開発していることが判明!
2024年のリリースを目指してARグラスの開発を進めていると報じられたこともありますが、この買収劇によってARグラスの開発がいよいよ本格化していると考えられます。
特にLuxexcel社が長年研究開発してきた度付きのARレンズの開発が行われているとするなら、普段使いできるARグラスという便利なデバイスも登場しそうです。
どのようなARグラスがユーザーの前に現れるか楽しみですね。
参考:Meta Acquires 3D Lens Printing Firm Luxexcel to Bolster Future AR Glasses[Road to VR]
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