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同調査会社が発表したレポート「Augmented/Virtual Reality Report Q4 2017」によれば、2017年第4四半期のXR市場への投資動向の特徴は以下のようにまとめることができる。
また、同調会会社が作成したXR市場への投資額推移を示したグラフ(本記事トップ画像)を見ると、直近12ヶ月の投資総額合計を意味するLTM(Latest Twelve Month)の曲線で結ぶと、上下動を繰り返しながら右肩上がりの変化をしていることが読み取れる。このことは、XR市場が長期的には堅実に成長していることを意味している。
2017年第4四半期の投資額に大きく影響したMagic Leapへの投資がなされたのは、同社がついにARデバイスをリリースするのではないかと言う予想が広まったからである。
その開発過程が謎に包まれているARデバイス「Magic Leap」は、最近になってプロダクト情報が断片的に語られるようになった。
2017年11月には、アメリカ特許庁に「Magic Leap One」という名称のプロダクトの特許を申請している(上の画像参照)。もっとも「Magic Leap One」という名称は、今回始めて出てきたものではない。書類上で確認されたことでそれが正式名称である可能性が高まったが、初めて「One」の名前が挙がったのは昨年の末だ。Magic Leap広報担当者のコメントの中で、「Magic Leap Oneのローンチに向けて…」と言及されていた。
昨年の夏に世界的なブームを巻き起こしたスマートフォン用ARゲーム、ポケモンGOを開発したNianticが今度はハリーポッターのARゲームを開発しているという。新作「Harry Potter: Wizards Unite」に関しては発表時に公開された以上の情報がなく、ゲーム内容やリリース時期(2018年リリース予定とされている)の詳細も不明なままだ。
ファン層は異なるとしてもポケモンと同様に人気のあるハリーポッターのゲーム化ということで既に期待は高い。Nianticは、この新作のリリースに向けて220億円以上(2億ドル)もの資金を調達した。
同ゲームには、最新のARテクノロジーであるARKitおよびARCoreが活用される可能性が高い。
以上のように、XR市場は多少の揺れ動きはあるものも、中長期的には堅調に成長しているのだ。
XR市場における不安材料は、デバイスやコンテンツ開発の停滞ではなく、ユーザおよび市場関係者が時として感じてしまう根拠なき不安だと言える。確かに、時によっては投資が鈍り、コンテンツ・リリースも遅延することもある。だがそうした不安を感じさせる事態は、言ってみれば波の満ち引きのようなものであり、大きな潮目を変えるものではない。
XR市場の波を見ずに潮目に目を凝らせば、上げ潮であることが自明である。波に不安を感じる必要などないのだ。
ソース:Digi-Capital
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