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ロボットと共に未来をみる株式会社シャンティは11月20日、Microsoft社製のホロレンズを利用したMixed Reality(MR=複合現実)技術の調剤薬局支援システムの活用実証実験を、あけぼの薬局 辻堂駅前店(神奈川県藤沢市)で開始することを発表した。
ホロレンズと非接触センサーを連携させたシステムで、薬剤師の調剤業務を支援するもので、処方箋に従って、薬を薬品棚から正確に取り揃えることができる最新技術となっている。
▼株式会社シャンティ 公式HP:http://shanti-robo.co.jp
今回行われるMixed Reality(MR=複合現実)を活用した調剤薬局支援システムの実証実験は、神奈川県の「さがみロボット産業特区」の平成29年度の取り組みである公募型「ロボット実証実験支援事業」において、生活支援ロボットの実証実験の企画を全国から募集し、採択された11件のうちのひとつとして行われる。
ホロレンズを使った薬局での日本で初めての実証実験となり、来年春の実用化を目指しているということだ。
同システムは、QRコード等の認識と情報表示機能を搭載したホロレンズと非接触センサー(RFセンサー)を連携させている。
このことによって、以下の調剤業務を支援することができるということだ。
1.処方箋確認:処方箋に記載されたQRコードをホロレンズが認識し、調剤すべきタスクが装着者のホロレンズ画面上に表示される。
2.棚ナビゲーション:調剤すべき薬がある棚の位置をホロレンズ画面上で緑色の矢印で表示する。
3.トレイナビゲーション:調剤すべき薬があるトレイが、ホロレンズ画面上でナビゲーションするマーカーにより表示される。
4.ピッキング確認:指に装着しているRFリーダーが、トレイから薬を取り出したことを検出し、間違った薬だった場合はアラートが作動する。また、証拠として取り出した薬の写真を撮影する。
5.調剤タスク管理:処方された薬全てを調剤したかを、ピッキングリストと処方内容の付き合わせを行う。
以上のように、実際にピッキングするための行動支援も行っていることから、薬の取り違いを減少させることができるということだ。
これらの業務支援により、作業時間の短縮を目指すための実証実験を行う。
▲ホロレンズから見た様子(白く光る場所が薬のある場所。緑の矢印で方向を指示)
(※)ホロレンズを用いた業務支援の実例は世界的に少なく、薬局での利用は国内では初めての試となっている(シャンティ社調べ)。
*外形寸法・重量:
ホロレンズ H850mm W1900mm D2650mm 重量 579g
RFセンサー(本体) H19.5mm W50mm D86mm 重量 84g
*動力源:
ホロレンズ リチウムイオン電池 電源2.5A/5.2V
RFセンサー リチウムイオン電池
*操作・操縦方法:
ホロレンズに搭載されたRGBカメラ及びDepthカメラを利用しQRコード認識、空間認識及び指の操作によるジェスチャーの認識。
外部機器との連携: WiFiルーターを介してRFセンサーとホロレンズが通信。RFセンサーで読み取った情報等は、ホロレンズで提供される空間内のディスプレイに必要な情報だけ表示される。
実証実験は、調剤薬局に勤務する薬剤師4名(男女2名ずつ)で行われる。
実施目的は、機器を装着することで大きな負荷がなく調剤業務ができることの実証ということだ。
また、非装着時と比較して、調剤業務が効率的に行われるかどうかも計測される。
また、検証実施状況は360度録画可能なカメラで録画し、動線や被験者の様子を客観的に分析することができるということだ。
シャンティ社では、実証実験での運用面での課題のフィードバックを踏まえ、2018年4月に販売を開始する予定としている。
あけぼの薬局 辻堂駅前店
神奈川県藤沢市辻堂新町1-2-23 プリメロ湘南1F
商号:株式会社シャンティ
本社:〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-26-11
代表者:代表取締役 稲垣幹矢
設立:2015年10月
資本金:1000万円
事業内容:
・ロボットに関連した科学研究、開発
・医院に関わるサービス
・ロボットやAIを組み合わせたサービスのコンサルティング
参照元:ニュースリリース
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