現在、VRの用途として主流といっていいのがゲーム。


VR元年と言われた2016年の東京ゲームショウでは、VRにARも含めて、多数のブースが出展されていた。


今年、2017年の東京ゲームショウは、「プレイステーションVR(PSVR)」、「HTC VIVE」、「Oculus Rift」というVRデバイスが市販された状態で行われる初のゲームショウ。


既にVRの普及が開始していることを踏まえ、「VR・ARコーナー」の出展範囲は拡大している


ゲーム以外でなく、開発ソリューションなどの出展も行われるようだ。


はたして今年はどんなものが出展されるのだろうか?


昨年の出展内容を振り返って、今年の出展を予想してみたい!


 


9月21日~9月24日!東京ゲームショウ2017開催日程




東京ゲームショウ2017の開催日程は、9月21日(木)~9月24日(日)!


9月21日(木)、9月22日(金)がビジネスデイとなっており、業界関係者のみが入場可能。


9月23日(土)、9月24日(日)が一般公開日だ。


いずれの日程も、開催時間は10時~17時まで。


一般公開日の入場料は、中学生以上(一般)が前売券1,000円(税込)、当日券1,200円(税込)。


小学生以下(子ども)が無料となっている。


ちなみに、前売り券は一般公開日開催前日となる9月22日(金)まで購入可能だ。


会場は、千葉県にある幕張メッセの1ー11ホール、イベントホール、国際会議場となっている。


【関連リンク(外部サイトを開きます)】

東京ゲームショウ2017 公式ホームページ


 


2016年、圧倒的な注目を集めたPSVR!




東京ゲームショウ2016開催時点では、PSVRは発売されていなかったことに加えて、発売日を直近に迎えていた。


これにVRの「体験しなければわからない」という要素が加わってか、東京ゲームショウ2016でPSVRは圧倒的な注目を集めていた。


ビジネスデイは、入場できるのが業界関係者のみに限られているため、一般公開日よりも来場者数が少ない傾向にあるが、それでも3時間待ちという行列!


開演1時間で150人が並ぶという状況で、業界の関心の高さがうかがい知れるブースだった。


PSVRブースで出展されていたVRコンテンツは、「アイドルマスター」や「サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム」、「バイオハザード7」などPSVRの話題性を牽引した作品たち。


そのほとんどが2017年現時点では発売済みとなっているため、東京ゲームショウ2017ではVRコンテンツの顔ぶれが一新されるはずだ。


注目度の高さからいって「グランツーリスモSPORT」や「エースコンバット7」が出展されることは確実だが、ほかにどんな隠し玉が並ぶのだろうか…?


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「Front Defense」や「乖離性ミリオンアーサー」が出展されたHTCブース



VR元年、個人的に驚かされたことのひとつは、「HTC VIVE」が「Oculus Rift」以上のシェアを獲得したこと。


筆者は「Oculus Rift」がトップシェアを握るだろうと予測していたのだ。


そんな「HTC VIVE」も、もちろん東京ゲームショウ2016に出展。


HTCブースでは「Front Defense」や「乖離性ミリオンアーサー」、「Raw Data」といったVRゲームを展示していた。


今年はスマホVRゴーグルである「HTC LINK」を発売した直後のゲームショウとなるため、「HTC LINK」を押し出した出展になるかもしれない…!?


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Oculus Touch対応タイトルも展示!




2016年に発売されたVRデバイスで、東京ゲームショウ2016開催時点では未発売だったもののひとつに、Oculus Touchもある。


東京ゲームショウ2016では、そんなOculus Touch向けの研究段階のVRコンテンツも出展されていた。


ピグミースタジオによるゲーム「地球創世記」というVRゲームで、地球創世記がイメージされる草原が舞台。


迫り来る敵を光の玉で倒していく、シューティングライクなVRコンテンツとなっていた。


Oculusの最近の動きとしては、FacebookとSNS的な連携を強めている上、FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏がOculus用の手袋型デバイスを着用している写真も公開された。


東京ゲームショウ2016では、この辺りの新しい何かが出展されるかも…!?


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2017年9月時点で未発売のVRデバイスも出展!




東京ゲームショウ2016では、2017年の現段階でまだ発売されていないVRデバイスも出展されていた。


そのひとつが、アイトラッキングシステムを搭載したVRヘッドセット「FOVE」だ。


アイトラッキングというのは、体験者の視線の動きを読み取ることができるという機能。


現在のヘッドマウントディスプレイはどれも、「頭の動き」で体験者の見ている方向を認識する。


しかし、FOVEは頭の動きではなく視線の動きで体験者の見ている方向を認識することが可能だ。


東京ゲームショウ2016ではFOVEを実際に体験することができたので筆者も体験してみたが、そのインパクトは激しかった。


テロリストの人質となってしまうVRコンテンツ「Judgement」では、尋問中、自分の視線によってテロリストが「どこを見ているんだ?」と反応する。


心まで見透かされているかのような臨場感に驚かされた。


東京ゲームショウ2017では、「FOVE」のように現段階で未発売のものも、よりブラッシュアップした形で出展されそうだ。


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2018年にかけてのVR市場を俯瞰できるし何より楽しい!VRに興味があるなら参加がおススメ!


業界関係者にとって東京ゲームショウ2017は、2018年にかけて各社がどんなVRデバイスやVRコンテンツを作っているか、俯瞰で情報を把握できるチャンスだ。


また、仕事ということを別にして、単純に新しい技術で再現された高度なエンターテイメントに触れられるというのは楽しい!


ゲームはもちろん、VRに興味があるなら、是非とも参加したいイベントといえる!


ただ、会場は非常に広く、行列に並ぶことも多いため、体力が要求されるイベントでもある。


当日の気候に応じた服装を着用し、水分や食べ物の補給を欠かさず体調管理には気を付けて臨みたい!


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 東京ゲームショウ2017直前!東京ゲームショウ2016のVR/ARコンテンツを振り返る