マイクロソフトとLenovoが共同開発したWindows MRヘッドセット「Lenovo Explorer」の価格と、リリース予定が発表された。


リリース日時はまだ定かではないが、同社の発表によると「近日リリース予定」とのことだ。


先週、AcerのWindows MRヘッドセットの開発者版が数量限定ではあるが発売され話題となっており、さらに今秋にはDellのMRヘッドセットも発売を控えている。


また、Windows MRヘッドセットSteamコンテンツをプレイできるようにもなり、VRコンテンツのヒット作を低価格で一定のスペックのWindows MRヘッドセットでプレイできるようになれば、ヘッドセット市場の成長にもつながるだろう。


Lenovo Windows MRヘッドセットについて



本デバイスは2017年6月にアムステルダムにて開催されたUnite Europe 2017にて公開されたものだ。


当初は8月の発売を予定していたが、マイクロソフトによって発売の延期がアナウンスされ、今年のクリスマスシーズンの出荷を予定しているとのことだった。


価格、リリース予定について


先日、Lenovoの公式ブログにて公開された追加情報では、「Lenovo Explorer」の価格は349ドル(約38,000円)で、DellのMRヘッドセット「Visor」と同価格だ。


6月に公表された情報では399ドル(4万円強)とのことだったので、若干価格が低下したことになる。


リリース予定に関する正確な情報は公表されていないが、6月に発表された通り今年のクリスマスシーズンか、もしくはそれよりも早い段階でリリースされるかもしれない。


スペック


現在のところ分かっている「Lenovo Explorer」のスペックは、他メーカー製のMRヘッドセットと大きく異なるものではなく、以下の通りになる。


本デバイスは内臓カメラによるインサイド・アウトのトラッキング機能を搭載しているため、外部センサーを必要とせずに周囲の環境を把握できる。


ディスプレイの解像度は1440×1440、重量は380グラムと、HTC Viveの500グラム近い重量と比較すれば考慮すればかなり軽量だ。



また、今秋にリリース予定のWindows MR対応モーションコントローラーが付属した同梱版も発売される予定で、こちらは449ドルでの提供を予定している。


コントローラーはBluetoothを用いてデバイスに接続する。


様々なタイトルがWindows MRデバイスでプレイ可能に



Windows MRヘッドセットによって形成されるWindows Mixed Realityは、これまでに存在しなかった新しい市場をもたらすが、そこで重要になるのはプレイできるコンテンツの数だ。


デバイスが低価格で高性能であってもプレイできるタイトルが少なくては市場としては成立しえないが、マイクロソフトはすでに同社のヘッドセットでプレイできるコンテンツを複数用意している。


また、同社はサードパーティのゲームスタジオと提携してWindows MR用コンテンツも制作しており、XBox対応FPS「HALO」もラインナップに加わるという。


「HALO」



「HALO」はXBox、PC対応のFPS(一人称シューティングゲーム)で、2004年の第1作目が登場して以来シリーズ化しており、世界規模では2,500万本以上の売り上げを記録したFPSの代表的タイトルだ。


本作の開発スタジオである343 Industriesは現在マイクロソフトとの協働によってWindows MR対応版「HALO」の制作を行なっている。


詳細はまだ公表されていないが、FPSの世界的ヒット作がWindows MR対応タイトルに加わることによって、プラットフォームの拡大やデバイスの普及の追い風になることは明らかだ。


「SUPERHOT VR」



「SUPERHOT VR」は、自分が動いた時だけゲーム内の時間が進むという独特のゲームスタイルが人気のアクション/シューティングゲームだ。


映画「マトリックス」のような感覚で敵とのバトルをプレイできる本作は、シンプルでスタイリッシュなグラフィックデザインも特徴で、革新的なゲームとして国内外でも人気の高いタイトルだ。


先日発表されたWindows MRプラットフォーム対応アプリ一覧にも本作が入っており、複数のVRゲームのヒット作をWindows MRデバイスでプレイできる。


「Rec Room」



「Rec Room」はバーチャル空間の中でマルチプレイによって世界中のプレイヤーと様々なゲームをプレイできるタイトルで、ソーシャルVRゲームのヒット作だ。


プレイヤーはカスタマイズ可能なアバターによって、ペイントボールやジェスチャーゲームをプレイしたり、協力プレイによってアドベンチャーゲームなどをプレイできる。


もしくは「ラウンジ」で他のプレイヤーとまったり時間を過ごすことも可能で、選択肢が多く自由度の高さが特徴のタイトルだ。


本作もWindows MR対応アプリ一覧に含まれており、今秋にかけて続々と登場するMRヘッドセットでプレイすることができる。


参照元:UploadVR


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 LenovoのMRヘッドセット、349ドルで「近日リリース」