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ざわ・・・
ざわ・・・
福本伸行の代表作「カイジ」シリーズの名シーン「鉄骨渡り」をPSVRで体験できる・・・!
ファンならずとも注目が集まってたVRカイジがついにリリースされた。
価格は1,800円。
さっそくプレイレビューしてみたぞ!高所恐怖症の人は要注意だ・・・!
『カイジVR ~絶望の鉄骨渡り~』は、福本伸行氏の人気漫画「賭博黙示録カイジ」に登場する「鉄骨渡り」をVRで再現した体感型VRアクション。
開発はソリッドスフィア。
プレイヤーは主人公であるカイジとなって、超高層ビルの間の鉄柱を渡る人間競馬を行い、大金を手にするため命を賭けて鉄骨を走破する。
2016年10月に発表されて以来注目を集めていたが、延期を重ねてついに8月28日リリースとなる。
「シネマティックVR鉄骨渡り」と銘打つだけあって、ゲーム内では、原作での名シーンの数々がフルボイスで展開される。特に耳元でサラウンドで囁かれるサウンドは非常に立体感があり、VRならではの音響表現と言えるだろう。
アニメ化され、映画化もされた福本伸行の大人気コミック「カイジ」。
長く続くシリーズの中でも、とりわけ人気なのが初期の「賭博黙示録」13巻なのではないだろうか。
超高層ビルの間の鉄柱を渡る「人間競馬」「電流鉄骨渡り」に挑む、極限状態の孤独感、死と隣り合わせの絶望感、高所の恐怖をVRで体感できる体感価値は非常に高い。
ざわ・・・
ざわ・・・
独特極まりないあのイラストも、台詞回しもゲームの中でも完全再現されている。
アニメ版と同じく、ざわ・・・ざわ・・・などの文字は漫画と同じフォントで空中を舞い、そして耳元で深い残響で鳴る。
佐原や石田といった名脇役、そして今や「中間管理職トネガワ」というスピンオフ作品まで生まれた人気悪役、利根川幸雄といったキャラクターも、もちろん登場。「金は命より重い・・・!」などといった名言も炸裂する。
また、ストーリーが「押す」「押さない」で分岐するなど、原作ファンへのサービスも欠かさない。
グラフィックは正直、超美麗とはいい難い。だが、このグラフィックが逆に福本伸行先生の独特な絵柄を見事に再現しているようなッ・・・!そんな気がするッ・・・!
操作はPS4のコントローラで行う。左右のアナログスティックで足を踏み出し、バランスを崩した時は、コントローラを左右に傾かせ、振動が少ないところでバランスをとる。これが中々に難しい。慣れないとクリアはどころか満足に進むこともかなわないだろう。
ステージ1ですら、後続の石田に追いつかれると躊躇なく落とされてしまう。中々に…いや、かなーり難しい。そして橋の途中から、なんて事はないのだ。ゲームオーバーになったら最初からなのだ。
だが、それこそが福本伸行。それこそが「カイジ」だと思わずにはいられない。
ただ見るだけのムービーゲームでく、命を賭したデスゲーム。
そのシリアスで殺伐とした緊張感、そして、作品のコミカルな雰囲気すら同時にPSVRに落とし込んでいる。
ここまで原作ファンならではの愛だけを伝えてきたが、正直心苦しくも、ゲームとしてのツメの甘さも伝えなくてはならない。
ポリゴンがオブジェクトにのめりこんだり、カイジの服のグラフィックが雑だったりする。大分開発が延期されていたのに、グラフィックはスマートフォンアプリくらいのクオリティである。
また、高難度は原作ファンのライトゲーマーにとっては、若干ハードルが高いと感じてしまった。満足に動けず、高所の恐怖感を味わう前に死んでしまったら少し残念だ。
また、座ってしかプレイできないのは非常に勿体無いと感じた点だ。
HTC VIVEやOculus Touchのハンドルコントローラ、あるいはPlayStation®Moveのモーションコントローラーで立って、バランスをとって遊べたら没入感もさらにあがるだろう。
だが、それでも「カイジ」好きなら絶対で買いだと断言する。絶対安全に鉄骨渡りをVRで体験できるなんて、1800円という価格は安すぎるくらいである。
タイトル | 『カイジVR ~絶望の鉄骨渡り~』 |
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ジャンル | シネマティックVR鉄骨渡り |
開発元 | ソリッドスフィア |
価格 | 1800円+税(ダウンロード版のみの販売)。 |
リリース日 | 2017年8月28日 |
(c)福本伸行/highstone, Inc. (c)Solid Sphere, Inc.
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