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同メディアによると、Oculus社はこのほどOculus Riftのソフトウェアアップデートを実施した。アップデートの結果、ソフトウェア・バージョンは1.15となった。最新バージョンは、1.13バージョンより利用可能となったパブリックテストチャンネルから利用することができる。
今回のアップデートでもっとも注目すべきは、ついにルームスケール機能から「実験的」というラベルが消えて正式なものとなったことだ。
Oculus Riftのルームスケール機能は、昨年のOculus Touchリリースと同時に実装された。同機能とTouchが揃ったことで、Oculus RiftはVIVEと対等なVR体験を実現したかに思われたが、実のところ、「順風満帆」とはいかなかった。というのも、ルームスケールを可能とするトラッキング・センサーの感度に問題を抱えており、初リリース時点では完全な機能ではないという意味で「実験的」という但し書きが添えられていたのだ。
初リリース後、トラッキング・センサーはソフトウェアアップデートで回収が重ねられたものも、「実験的」というラベルがはがされることはなかった。
しかし、1.15へのバージョンアップに至って、ようやくルームスケールは「正式」な機能となったのだ。このことに関して、バージョンアップを告知したOculus公式フォーラムには、以下のようなコメントが投稿された。
1.15へのバージョンアップによって、Riftはより広いルームスケールを可能とする3台のトラッキング・センサーをフルサポートします。
具体的には、最新のデータに基づいて3台目のトラッキング・センサーのセットアップ・ウィザードをアップデートしたほか、すべての面を改善しました。
以上のことは、ルームスケールのサポートに関して「実験的」というラベルをようやく消すことを意味しています。
以上のようなトラッキング・センサーの改善を含めた1.15のリリースノートを以下に示す。
● 360°のトラッキングおよびルームスケールのサポート
● VRヘッドセットのHDMIコードが最も適切なGPUに接続されていない場合、警告メッセージを表示することが可能となった。警告メッセージ表示は、「Setting」にある「Device」から設定できる
● アプリのインストール時にアンチ・ウイルスソフトがブロックした場合、そのことを通知するメッセージが表示されるようになった
● 健康と安全に関する情報提供が改善された
● VRにおけるフロア・ポジションの高さを0インチに設定した場合、再設定するようにした
引用したリリースノートにも明記されているように、カラダの反転のような360°のトラッキングが求められるVRゲームをプレイする時は、3台のトラッキング・センサーを設置することが不可欠である。
今回のアップデートでOculus Riftは「正式」にVIVEと同等の機能をえたことになるが、機能拡張アクセサリーに関してはOculusにはVIVE Trackerのようなデバイスがまだない。今後は、Oculusからアクセサリーがリリースされることに期待したい。
Oculus Riftのソフトウェアアップデートを報じたUploadVRの記事
https://uploadvr.com/oculus-v1-15-update-adds-full-room-scale-support/
Oculus Riftのソフトウェアアップデートを告知したOculus公式フォーラムの投稿
https://forums.oculus.com/community/discussion/52564/upcoming-v1-15-software-update-live-on-public-test-channel
Oculus Riftリリースノート
https://product-guides.oculus.com/en-us/documentation/rift/latest/concepts/rug-5-ssrn-rift-system-release/#rug-ssrn-release-notes
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