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TOKYO, Feb 7, 2023 - (JCN Newswire) - NECは、一般社団法人 全国銀行協会(以下 全国銀行協会)が金融機関のAML(注1)/CFT(注2)業務の高度化・共同化を図ることを目的として設立した株式会社マネー・ローンダリング対策共同機構(以下 マネー・ローンダリング対策共同機構)が提供する「取引モニタリング等のAIスコアリングサービス」のシステム構築ベンダに選定されました。本システムは、2024年度以降の段階的なサービス提供に合わせて、稼働を開始する予定です。
背景
2021年8月に公表されたFATF(注3)による第4次対日審査報告書(FATF第4次対日相互審査)の結果により、金融機関における取引モニタリングや取引フィルタリングの高度化・効率化を図ること等が喫緊の課題となりました。一方で、中小規模の金融機関等においては、予算や人員などのリソース面でこれら課題に対する単独での対応が厳しい状況にあります。
このような背景から、全国銀行協会は、2023年1月にAML/CFT業務の高度化・共同化を図ることを目的とした新会社を設立し、新会社において「取引モニタリング等のAIスコアリングサービス」を提供予定です。
NECは、これまで全国銀行協会等と連携しAML/CFT業務の高度化・共同化に向けた活動を行ってきました。2020年度には、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)から実証事業を受託し、全国銀行協会等と共同で、AI等の先端技術を活用した高度なシステムの共同化による効率的かつ実効的なマネー・ローンダリング対策の実現に関する技術検証を行い、有効性を確認しました。本システムにおいても、これまでの取り組みから得られた技術的な知見等を活用して、構築を進めていきます。
システムの概要
1.AIモデルによる業務効率化
「取引モニタリング等のAIスコアリングサービス」では、金融機関の取引モニタリングシステム・ネームスクリーニングシステムから出力されるアラートやヒット情報のリスク度合いをスコア付けするAI機能を提供する予定です。これにより、大量のアラートやヒットの誤検知への対応の効率化が可能になり、本サービスを利用する金融機関は、より幅広いアラートやヒットの検出に対応することが可能になります。
2.AIシステムの有効性を確保
AIシステムは、従来のITシステムと開発や運用の手法が異なり、「AIの判定結果がブラックボックス化され説明責任を果たせない」「データ品質に問題があり正しい予測結果が得られない」等といった、AI特有の問題から生じる可能性があるリスクをコントロールすることが重要です。本システムでは、AIの安心・安全な運用に向けて、処理対象となるデータの品質管理や、AIシステム自体の有効性検証等、AI特有のリスクへ適切に対応する予定です。
NECは、AML等の不正対策におけるAI導入・検証の豊富な実績を通じて培ってきた業務ノウハウ、先端ICT等を活用し、金融機関の不正対策をテクノロジーで支援するサービスの提供・開発を進めていきます。
また、今回のプロジェクトで得られた知見を活かしながら、今後もお客様のDX実現を推進します。これにより、人やモノ、プロセスの情報・状態をバリューチェーン全体で共有し、新たな価値を生み出す「NEC Value Chain Innovation」(注4)をお客様と共に実現していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202302/20230207_02.html
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
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