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スキルさえあれば転職は有利?…と思いきや、それだけでは通用しない時代に。学研グループの調査によると、「アピール力」がスキル評価を左右するという新事実が判明。実務経験や資格以上に、“伝え方”のスキルが問われる転職市場のリアルとは。
株式会社学研ホールディングスのグループ会社・ベンドが運営する「スキルアップ研究所」は、転職活動経験のある20代〜60代の男女300人を対象に「スキル評価の実態調査」を実施しました。その結果、スキルの“見せ方”が評価を左右することが浮き彫りとなりました。
中でも注目は、「ポータブルスキル(=どんな職場でも使える汎用的スキル)を上手にアピールできた人は、テクニカルスキル(=専門知識や技術)も高く評価される」という傾向。具体的には、コミュニケーション力や論理的思考、課題解決力などが「スキルを伝える力」として評価に直結しています。
また、プログラミング・ソフトウェア開発やデータ分析・統計解析などのスキルは、特に評価されやすい分野と判明。これらをアピールした人の85%以上が「評価された」と回答しました。
一方、「もし転職前に戻れるなら資格を取っておきたかった」と答えた人は7割超。実務経験とのマッチやスキルの“見える化”の手段として、今も資格は根強い信頼を得ています。
この調査結果は、「スキル=持っているだけで価値がある」という従来の考えから、「スキル=文脈の中でどう伝えるか」が重要になるという、現代の転職戦略の変化を象徴しています。
詳しくは「株式会社ベンド」まで。
レポート/DXマガジン編集部海道