内戦で教育予算削減…エチオピアの未来をテクノロジーで救う施策に注目

キャスタリア株式会社は、2025年5月19日にエチオピア連邦民主共和国のアジスアベバ大学とデジタル学習の研究および教育活動を推進するためのMoU（基本合意書）を締結しました。この提携は、現地の教員や学習者に対する質の高い教育機会を提供することを目的としています。

エチオピアでは、内戦の影響で教育予算が削減され、公教育の質や機能の低下が深刻化しています。特に、貧困や地域格差、教育資源の不足が目立つ中、若年層人口の増加が社会的な不安を引き起こす要因となっています。これに対し、エチオピア政府はICTを活用した教育のデジタル化を進めていますが、都市と地方の教育格差は依然として大きく、持続可能な教育モデルの構築が求められています。

キャスタリアは、アジアや中東、アフリカでのモバイルラーニングの実績を持ち、教育現場におけるデジタル技術の導入を進めています。この度の提携においては、通信インフラが不安定な地域でも有効な学習環境を提供できるLMS「Goocus Edge」の導入が予定されています。これにより、公教育の質の向上を目指し、教員への研修および学習者への継続的な学びの機会を提供することが期待されています。この取り組みは、エチオピアのデジタル教育の現状を改善し、教員と学習者双方に新たな可能性を提供するものと言えます今後、この提携がどのように展開され、実際に現実化するのか注目されます。デジタル技術を活用した教育の拡充は、エチオピアにおける教育環境の改善と、未来の世代への貴重な資産の構築に寄与するでしょう。詳しくは「キャスタリア株式会社」の公式ページまで。

レポート／DXマガジン編集部小松