老犬が認知症になったら…飼い主のことは忘れるの?家族を認識できていないかどうかを判断する方法とは
10歳を超えると認知症の症状が現れる老犬が増加傾向に
犬は7歳を超えるとシニア期に入り、10歳を超えると徐々にさまざまな部分で衰えを見せ始める犬が増えます。また、近年では老犬の認知症に関する知識も周知されるようになり、多くの飼い主さんが気にしていることでしょう。
犬の認知症は、10歳を超えたあたりから少しずつ症状が現れる犬が増えていき、13歳〜14歳頃から急激に症状を発症する老犬が増加傾向にあります。
犬の認知症に見られる主な症状
犬の認知症では、主にどのような症状が見られるのでしょうか。
- 行動の失敗が増える
- 生活リズムの乱れ(昼夜逆転)
- 夜鳴きの増加
- 徘徊
- 目的のない旋回行動
- 性格の変化
- 反応の減少や興味関心の消失
上記の他にも、認知機能や記憶力が低下することで、飼い主や家族のことを認識できなくなり、攻撃的になったり怯える様子を見せたりすることもあります。
老犬が認知症になると飼い主のことは忘れてしまうの?
老犬が認知症になってしまうと、飼い主のことを忘れてしまうこともあると言われています。では、本当に認知症になった老犬は飼い主のことを忘れているのでしょうか。
忘れるのではなく「認識が難しくなる」
認知症になった老犬は飼い主のことを忘れると言われていますが、正確には飼い主だと認識することが難しくなるのです。
認知機能や記憶力の低下、さらに視力や聴力などの感覚も衰えていくため、目の前に飼い主がいても「あれ?誰だっけ?」と認識するまでに時間を要することが増えます。
また、周囲の気配を察知する力も衰えてしまうため、飼い主が後ろから近づくと怯えたような反応を見せたり、防衛本能から攻撃的な態度をとることもあるでしょう。
家族を認識できていないかどうかを判断する方法
愛犬が認知症の症状を見せ始めたとき、家族を認識できていないかどうか判断するためには、以下のチェック項目を確認してみましょう。
- 飼い主の呼びかけにすぐに反応できるか
- 飼い主の顔を見て「飼い主だ」と認識できているか
- 飼い主が近づいた時に怯える様子は見られないか
- 日常のお世話を今まで通り受け入れてくれるか
もしも飼い主の呼びかけに反応があからさまに遅れるようになったり、反応しない場合は、認知症の症状が進行しているか、聴力に問題が生じている可能性があります。
また、飼い主が近づくと不安そうな様子を見せたり、攻撃的な態度をとる場合は、飼い主を飼い主として認識できなくなっている可能性が高いでしょう。
家族を認識しづらい認知症の老犬を安心させる接し方は?
認知症になったことで家族を認識しづらくなってしまった老犬でも、日常的に犬に寄り添う姿勢で対応しながらお世話をしていれば、飼い主として認識できるようになることもあります。
まずは怖がらせないように、愛犬の視界に入る位置から声をかけ、こちらに人がいることを知らせましょう。こちらに視線が向いたら、名前を呼んだり手を近づけて匂いを嗅がせたりして、愛犬の警戒心を解いてあげてください。
落ち着いた様子を見せている場合は、そのままゆっくりと近づき、優しく声をかけながら丁寧に撫でてあげます。毎回、この手順を踏んでからコミュニケーションをとることで、愛犬を怯えさせず、安心感を持って触れ合うことができるでしょう。
まとめ
愛犬が高齢に差し掛かると、認知症という難しい病気と対峙しなければならないケースも増えています。生活の中で脳を活性化させる遊びや刺激を与え、少しでも認知症が進行しないよう工夫してみましょう。
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