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それは、犬が「怖い」「守らなきゃ」と感じているサイン。
しっぽは気分のバロメーターですが、実はお尻の動きも含めて、危険から身を守ろうとする本能が現れています。そんな時は、優しく声をかけ、安心できる環境に戻してあげるのがベストです。
ドッグランなどで他の犬にお尻をチョンと当てに行く──。この行動、実は「敵意はないよ」「仲良くしようね」のメッセージです。
犬にとってお尻は情報交換の場でもあり、においを嗅ぎ合うのもその一環です。突然お尻を近づけられて驚くこともあるかもしれませんが、基本的にはフレンドリーなサインなので見守ってあげましょう。
突然、自分のお尻を追いかけてグルグル……。一見お茶目ですが、実は“何かの不満”や“心身の異常”を示している可能性も。
暇すぎてストレスがたまっていたり、痒みや違和感があって行動化していることもあります。毎日のように繰り返すようであれば、遊びだけとは限らないので注意が必要です。
犬のお尻に見られるしぐさの中には、体の異常や疾患の兆候が隠れている場合があります。日常的な行動との違いに気づけるかどうかが、早期発見や健康維持のカギとなります。
ここでは、特に注意したい症状や異変のポイントを整理しておきましょう。
犬の肛門の左右には、ニオイを出す「肛門腺」という器官があります。これがうまく排出できないと、腫れたり炎症を起こすことも。
頻繁なお尻スリスリ、地面へのお尻こすり、悪臭があれば、肛門腺しぼりや治療が必要です。
寄生虫、とくに瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)などが原因で、肛門周囲がムズムズとかゆくなることがあります。
「肛門まわりを舐め続ける」「落ち着きなく座る」といった行動が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
湿気や清潔な環境の不足により、肛門周囲に皮膚炎が起こるケースもあります。赤み、かさぶた、出血があれば、即座に受診を。
清潔なベッドやお尻周辺のケアを日常的に行うことが予防につながります。
犬のお尻の動きやしぐさには、日常の感情表現だけでなく、体調や健康状態のヒントが隠れています。「最近いつもと違うな……」そんな小さな変化こそ、大きなサインかもしれません。
普段からよく観察し、愛犬の“言葉なきメッセージ”に耳を傾けてあげましょう。安心・安全・快適な生活のために、今日からちょっとだけ意識してみてくださいね。