愛犬が同じ場所を『くるくる回る』のはなぜ?行動の意味や対処法までご紹介
愛犬が同じ場所をくるくる回る理由
1.寝床を整えるため
愛犬が同じ場所をくるくる回るのは、寝床を整えるためです。
犬は、くつろぐ場所を決めたときやベッドで眠るときに同じ場所をくるくる回ることがあります。くるくる回ったかと思うと、手で掘るような仕草をし、またくるくる回り始めるなんてことも。
野生の犬だった場合で例えると、草や土の地面を踏み固めて寝床を整えている行動です。犬の本能的な行動であり、習性として今も残っているのと考えられます。
特に対処は必要ありませんが、シニア犬になると筋肉が衰え、くるくる回って寝床を整えているときに転んでしまうことがあります。見守り、支えるなどしてあげましょう。
2.不安を紛らわすため
不安を和らげるために、くるくる回ることもあります。
しかし、犬が「不安を和らげるためにくるくる回ろう!」と考えているわけではありません。
これは常同行動といわれており、目的の無い行動を繰り返すことです。飼い主にも分かりやすい犬のストレスサインです。
目的なく、くるくる回っているように感じられるときは、ストレスの原因を探り、取り除いてあげましょう。
3.退屈している
愛犬が同じ場所をくるくる回るのは、退屈しているからです。
飼い主に注目してほしくて、くるくる回っている可能性があります。愛犬が同じ場所をくるくる回っていると、気になって視線を向けますよね。
くるくる回る姿が可愛くて、スマホを向けて写真や動画を撮ることもあるのではないでしょうか。
「退屈だから飼い主さんに構ってもらおう!」と考えているのかもしれませんね。
4.尿意や便意があってソワソワしている
尿意や便意があってソワソワし、愛犬が同じ場所をくるくる回ることがあります。
おしっこやうんちが出る!というサインなので、飼い主も対処しやすいかと思います。まだトイレトレーニングをしている最中なのであれば、すぐにトイレに誘導してあげましょう。
トイレでくるくる回っているときは、排泄のリズムを取っているところなのではないかと考えられます。
野生の犬だった場合で考えると、草や土の地面を踏み固め、排泄をしやすい状態に整えるための行動です。犬の本能的な行動であり、習性として今も残っているのでしょう。
5.嬉しさや楽しさや満足感を表現している
「嬉しい!」「楽しい!」「満足した!」という気持ちを表現するとき、愛犬が同じ場所をくるくる回ることがあります。
飼い主の顔を見つめながらゆっくりとくるくる回ることもありますし、高速回転といえるほど速いスピードでくるくる回ることもあります。
嬉しさの余り、周りがよく見えなくなり、物や壁にぶつかってしまうことも。愛犬が怪我をすることがないよう、配慮してあげてくださいね。
とくに興奮しやすく、テンションが上がってしまいやすい犬は注意してあげましょう。
6. 認知症の症状があらわれている
認知症の症状として、愛犬が同じ場所をくるくる回ることがあります。
脳神経の信号の乱れや脳内の圧力が上昇することで、バランス感覚や制御機能が混乱し、旋回運動が起きてしまっているのではないかと考えられます。
認知症の症状として、同じ場所をくるくる回ること以外には、ひたすら前に進んだり、夜鳴きや徘徊がよくあります。
認知症を疑う場合には、かかりつけの獣医師に相談してくださいね。
完治する病気ではありませんが、進行を遅らせることはできます。できる限り進行を遅らせ、愛犬の生活の質を保てるようにサポートしてあげることが大切です。
まとめ
愛犬が同じ場所をくるくる回る理由6つ解説しました。
- 寝床を整えるため
- 不安を紛らわすため
- 退屈している
- 尿意や便意があってソワソワしている
- 嬉しさや楽しさや満足感を表現している
- 認知症の症状があらわれている
愛犬が同じ場所をくるくる回ることは、本能や習性による行動であることもありますし、不安やストレスが関係していることもあります。
くるくる回ることを叱ったり、やめさせようとしたりはせず、原因を探り、取り除くことで解決してあげましょう。
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