愛犬が臆病になるのは飼い主の影響?原因となる4つの行動と配慮してあげるべきこと
愛犬が臆病になる飼い主の行動
犬が臆病になってしまう原因には、生来の性格や気質が関係することがありますが、飼い主の行動が原因になってしまうこともあります。
犬はもともと、臆病な動物であると言えます。野生で暮らした過去があり、何事にも用心深く、慎重に行動しなければ、命を奪われる危険があったからです。
人間と暮らすようになり、室内で暮らすようになり、守られて生活するようになった今も、臆病な性格や気質が残されていてもおかしくはありません。
だからこそ、臆病にならないための学びが必要であり、飼い主の行動によって、後天的に愛犬を臆病にしてはならないのです。
そこで今回は、愛犬が臆病になる飼い主の行動について解説します。愛犬のためにも、ぜひ確認しておきましょう。
1.犬を外に出さない
愛犬が臆病になる飼い主の行動は、外に出さないことです。
あまりお散歩に行かず、お家の中で過ごしてばかりいると、犬は臆病になります。適切な社会化が進まないからです。
人や犬とすれ違うこと、車や自転車やバイクとすれ違うこと、風やニオイに触れること、物音や騒音の刺激を受けること、気温や湿度を感じることなどによって、社会に相応しい犬へと成長します。
しかし、外に出してもらえず、お家の中でばかり過ごした犬は社会化が進まず、人を怖がり、犬を怖がり、ちょっとした刺激にも臆病になってしまうのです。
好奇心旺盛で吸収力の高い子犬のうちに社会を学ばせてあげましょう。社会化は成犬にも大切なことです。お家に迎えた日から社会化は始まります。色んな場所にお散歩に出かけましょう。
2.厳しく叱りつける
愛犬が臆病になる飼い主の行動は、厳しく叱りつけることです。
叱るとき、大きな声を出していませんか。ダラダラと叱り続けていませんか。怒鳴ったり、叩いたりしていませんか。
厳しく叱りつけると、犬に恐怖心を与えます。飼い主を怖い、人を怖いと思うようになってしまいます。自信を失い、自信の無さが臆病の原因になることもあります。
叱るときは、「ダメ」「いけない」「NO」など、一言で叱りましょう。大きな声を出す必要はありません。声のトーンを低くし、普段と同じ声の大きさで話しかければ十分です。
3.過保護にする
愛犬が臆病になる飼い主の行動は、過保護にすることです。
人や犬を怖がるからと抱っこやペットカートでお散歩したり、怯えて動かなくなるからとドッグランには行かなかったり、人や犬がいない時間帯にお散歩したり…。このような行動は、愛犬を大切にしているつもりが、臆病にさせてしまうことがあります。
お散歩は、抱っこやペットカートでもいいので、すれ違う人や犬に声をかけたり、声をかけてもらったり、交流する時間を作ってあげましょう。
ドッグランは、一度にたくさんの人や犬と交流できる機会です。飼い主が付きっきりでもいいので、飼い主以外の人や犬とも一緒に遊べる時間を作ってあげましょう。
4.常に一緒にいる
愛犬が臆病になる飼い主の行動は、常に一緒にいることです。
常に飼い主に守られた状態で過ごしていると、いざひとりになったとき、臆病な部分が出てしまいます。飼い主を探して鳴いたり吠えたりすることがあります。
飼い主が一緒でないとトリミングが受けられない、診察や検査や治療が受けられない、なんてこともあるかもしれません。
犬にもひとりきりの時間を与えてあげましょう。30分~1時間でもお留守番する時間があった方がよいです。不安や緊張を感じる時間を与えることも、愛犬を臆病にさせないための配慮だと思います。
まとめ
愛犬が臆病になる飼い主の行動を4つ解説しました。
- 犬を外に出さない
- 厳しく叱りつける
- 過保護にする
- 常に一緒にいる
迎えたばかりのときは臆病ではなかったのに…と感じることがあれば、愛犬が成長する過程で、飼い主の行動によって臆病にさせてしまったのかもしれません。
社会化は成犬になってからもできます。手遅れなんてことはありません。少しずつ外の世界や刺激に慣れるようにサポートしてあげましょう。
臆病であることは、決して悪いことではありません。愛犬の気持ちをよく読み取り、配慮してあげましょう。
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