老犬介護で『ツライこと』5つ 飼い主が覚悟しておかなければならない事柄とは
老犬介護で「ツライこと」とは
愛犬に一日でも長生きして欲しい気持ちは当然のことながら、実際長生きになると場合によっては「老犬介護」という現実が待ち受けることになります。
そこで今回は、老犬介護で「ツライこと」について解説します。まだまだ先のこと…などと思わず、来るかもしれない将来のために、今のうちに現実を理解しておきましょう。
1.お家の中を徘徊すること
老犬になると、同じ場所をグルグル回るようになったり、お家の中を徘徊するようになったり、目的なく動き回るようになることがあります。
何時間でも動き回ろうとします。夜にも徘徊し、一晩中寝てくれないことがあります。お留守番中、サークルで囲っても飛び出ていることがあります。ケージの中でひっくり返ったまま鳴き叫んでいることもあります。
目が見えづらくなったり、耳が聞こえづらくなったり、体の機能が衰えることで不安を感じ、そのストレスやイライラを紛らわせるために動き回りたいのです。
また、認知症の症状である可能性もあります。同じ場所をグルグル回ったり、徘徊したり、目的なく動き回るのは、認知症の症状としてよくあることです。
2.夜鳴きをすること
老犬になると、必ずと言っても過言ではないほど夜鳴きをします。
- 認知症の症状
- 体に痛みがある
- 不安で飼い主を呼んでいる
- 体に不快感がある(ムズムズする)
- トイレに行きたい
- 水が飲みたい
このように、夜鳴きをする理由は様々です。
一晩中鳴き続けることがあります。お留守番中ずっと鳴き続け、飼い主が帰宅するまで鳴き止まないことがあります。夜鳴きとは言いますが、夜にだけ鳴くとは限りません。
愛犬の夜鳴きで眠れなかったり、イライラした後は必ず悲しくなったりすることが本当につらかったです。ご近所さんから苦情ではなく、嫌味を言われたこともつらかったです。
3.ごはんを食べてくれないこと
老犬になると、食欲にムラが出ます。おかわりをおねだりすることもあれば、食べ残すこともありますし、一口も食べてくれないこともあります。
ドッグフードは食べてくれないけれど、おやつなら食べてくれるということもありますが、大好きなおやつも食べてくれない日は、動物病院に駆け込みたくなります。
あんなに“人間の食べ物はダメ!”と言っていたのに、菓子パンなら食べてくれるから…と、与えてしまうこともあります。
何日も食べてくれないときは、無理にでも口の中に入れようか、動物病院で点滴を打ってもらおうか、ものすごく悩みます。愛犬にとってツライことは、本当はひとつもしたくないものです。
4.他にお世話する人がいないこと
ひとり暮らしをしていると、他に愛犬の介護を頼める人がいません。
家族と同居していても、子供が幼かったり、夫が仕事で家を空ける時間が長かったり、ひとりで愛犬の介護をしている専業主婦の方もいらっしゃると思います。
夫婦で共働きをしていると、愛犬の介護のことでぶつかり合うこともあるでしょう。
(私が最期まで愛犬の介護をしなければならないんだ)と、強い責任感を持った人が多いように思います。そして、完璧主義です。
老犬の介護は、頑張るとストレスやイライラの原因になります。ノイローゼの原因になります。飼い主のストレスは態度に出ます。それは、愛犬にとって苦痛なことです。
手を抜けることは手を抜き、ペットシッターや老犬施設を頼ることも、老犬の快適と幸せのために大切なことだと思います。
5.相談できる人がいないこと
老犬の介護の相談をしたり、愚痴をこぼしたりすると、「あなたが飼いたくて飼ったんでしょう」「当たり前のことでしょう」と言われることがあるかもしれません。
周りに共感してくれる相談相手がいないことは、老犬の介護中の飼い主にとって、ツライことです。
私がよくやっていたことは、SNSで「#老犬介護」というハッシュタグで検索し、同じツライ思いをしている飼い主とコメントし合うことです。
介護についての情報交換もできますし、少しでもツライ気持ちが軽減されると思います。
まとめ
老犬介護でツライことを5つ解説しました。
- お家の中を徘徊すること
- 夜鳴きをすること
- ごはんを食べてくれないこと
- 他にお世話する人がいないこと
- 相談できる人がいないこと
老犬の介護で疲れてしまったときは、様々なサービスを利用しましょう。飼い主のためだけではなく、愛犬のためにも大切なことです。
老犬のためのデイケアサービスがあります。飼い主がお仕事の間に利用することで、愛犬は快適に、飼い主は安心して過ごすことができます。
慣れない場所に預けるのはちょっと…と思われる場合には、訪問介護サービスもあります。自宅で愛犬の介護をしてもらうことができます。
老犬の介護は完璧でなくて大丈夫です。思い通りにできなくても、愛犬に不便な思いをさせることがあっても、絶対に自分を責めないでくださいね。
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