犬の『ハンドシャイ』とは?人の手を怖がっているときにする4つの仕草と解決策とは
犬の「ハンドシャイ」とは
犬が人の手を嫌がったり怖がったりすることを「ハンドシャイ」と言います。
ハンドシャイの犬の場合、人の手を怖がってしまうため、犬に必要な歯磨きやブラッシングなどの日々のお手入れをしてあげられないことがあります。
また、トリミングサロンでのシャンプーやカットを受けられなかったり、動物病院での診察や治療が困難になったりすることがあります。
犬が人の手に不安や恐怖を感じながら生活することは、安全や健康にも悪影響を及ぼします。守られたはずの命が失われてしまうことだってあります。
ハンドシャイである犬は、迷子になったとき、災害にあったときなどにも保護してもらいにくいです。できることなれば、人の手に慣れておきたいですよね。
犬が人の手を怖がっているときにする仕草
では、「ハンドシャイ」の犬が人の手を怖がっているときには、どのような仕草をするのでしょうか。
1.頭を下げる
犬の頭を撫でようとしたとき、スッと頭を下げる仕草をすることがあります。人の手が怖く、撫でられることを嫌がっているのです。
他にも、頭を下げると同時に、目をギュッと瞑る犬もいます。
2.歯をむき出しにする
犬に向かって手を伸ばしたとき、唸り声を上げながら歯をむき出しにする仕草をすることがあります。人の手を警戒し、威嚇しているのです。
この仕草をされたときは、それ以上は近づいたり触れようとしたりしないようにしましょう。犬を余計に怖がらせますし、手を噛まれてしまう恐れがあります。
3.しっぽが下がる
人の手に触れられているとき、犬がしっぽを下げる仕草をするのは、不安・緊張・恐怖の表れです。
暴れたり怒ったりすることはないかもしれませんが、怯えて身動きができずにいるのです。
4.咬みつくふりをする
犬の手に恐怖を感じたとき、咬みつくふりをすることがあります。「近づかないで!触らないで!」と、警告しているのです。
警告を無視すると、本気で咬みつかれてしまうことがありますので、無理に触れることはしないようにしましょう。
ハンドシャイの原因と解決策
乱暴に雑に扱われたことがハンドシャイの原因になりやすいです。また同じように扱われるのではないかと思い、ビクビクしているのです。
人に撫でられることが大好きだった犬が、急にハンドシャイになってしまうこともあります。
爪切りをするとき、手を強く握ったまま放さなかった。シャンプーをするとき、体をギュッと抱きしめて拘束した。
こういったことが原因になりやすいです。
おやつをあげながら撫でる
ハンドシャイの解決策には、おやつをあげながら撫でるという方法がおすすめです。
片方の手におやつを持ち、もう片方の手で犬の体を撫でます。頭は怖がりやすいので、体の側面を撫でるとよいと思います。
ハンドシャイで、人の手からおやつを食べることができない、という犬もいるのではないでしょうか。
そのような場合には、まずは人の手からおやつを食べる練習から始めてみましょう。いきなり撫でようとすると、怖がらせてしまい、手を噛まれてしまう恐れがありますので注意しましょう。
おもちゃを持って来てもらう
おもちゃ遊びが好きなハンドシャイな犬には、おもちゃを持って来てもらうという解決策がおすすめです。
両手で器を作るようにし、「ちょうだい」と言いながら差し出してみましょう。
ポンッとおもちゃを置いてくれる場合があります。おもちゃに触れることで放してくれる場合もあります。
慣れるまでは、手に置くことができず、手前で床に落としてしまうかもしれません。それでもOKなので、持って来てくれたときは思いっきり褒めてあげましょう。
まとめ
犬が人の手を怖がっているときにする仕草を4つ解説しました。
- 頭を下げる
- 歯をむき出しにする
- しっぽが下がる
- 咬みつくふりをする
他人が愛犬を撫でることができない、というだけではあまり困らないかもしれませんが、トリミングを拒否されたり、診察や治療が適切にできなかったりすると、困ってしまいますよね。
犬の「ハンドシャイ」は、解決できます。
もし愛犬がハンドシャイなのであれば、飼い主・トリマー・獣医師など、必要最低限の人の手だけでも怖がることがなくなるよう、心のケアが必要なのではないでしょうか。
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