犬にとって害のある『冬の食材』4選 与えてはいけない理由や出る症状とは?
1.長ネギ
鍋料理に欠かせない食材である「長ネギ」は、犬には絶対に食べさせてはいけません。ネギに含まれる「アリルプロピルジスルファイド」という成分は、犬が食べると中毒症状を起こします。
ネギ中毒になった犬は赤血球が破壊され、溶血性貧血や血尿などの症状が現れて最悪の場合は死に至ることもあります。他にも食欲不振や嘔吐、元気がなくなるなどの症状がネギを食べた後に出ていれば中毒を疑いましょう。
長ネギだけでなく、玉ねぎやニラなどネギの仲間の食材は、すべて犬にとって有害なので与えないように気をつけてください。ネギ類を煮た汁にも成分は染みだすため、スープなどもNGです。薬味のネギも床に落とさないように、調理の間もその後も、細心の注意を払いましょう。
2.エビやカニ
冬の味覚であるエビやカニは、人間にとってはご馳走になりますが、犬にとっては有害な食材です。
甲殻類を食べても消化や吸収がうまくできず、犬は高い確率で下痢や嘔吐をしてしまいます。タコやイカ、貝類も同じく消化不良を起こすため与えないようにしましょう。
特に、生のエビとタコに含まれる「チアミナーゼ」という成分は、犬の体の中にあるビタミンB1を破壊する毒性があるため絶対に与えてはいけません。
3.みかんなどの柑橘類
こたつのお供として大人気の「みかん」。ビタミンCや水分が豊富で、愛犬と一緒にみかんを食べるのが好きだという飼い主さんも多いでしょう。
しかし、みかんなどの柑橘類の外皮には「リモネン」や「ソラレン」という成分が含まれていて、犬が食べると中毒を起こす可能性があります。重症化することはあまりないようですが、中毒を起こすと大量のよだれや震え・低体温などの症状があらわれますので、犬にみかんの外皮は与えないほうが安心です。
果肉は犬に与えてもOKですが、食物繊維や水分が多いので犬の体質によっては消化不良や下痢を起こすこともあります。みかんは与えすぎに注意しながら与えるようにしましょう
4.冬のイベントに欠かせない食べ物
冬のイベントに欠かせない食べ物にも、犬にとって有害な食材が存在します。冬はお客さんを呼んだり、普段は食べない物を食べる機会も多いので犬にとって害のある食べ物を知っておくようにしましょう。
チキン
クリスマスにはチキンを丸ごと焼いて食べるというご家庭も多いでしょう。チキンは犬が喜ぶ食材なので、愛犬におすそ分けして一緒に食べるという方もいるかもしれません。
しかし、鶏の骨は縦に割れて先が尖り、犬の喉に刺さる危険性が非常に高い食材です。
もし犬にチキンを与える時は、必ず骨から肉を外して与えるようにしてください。塩や胡椒も犬が摂取すると体に良くないので、味はつけない状態で与えましょう。
チョコレート
バレンタインの主役である「チョコレート」も犬には絶対に食べさせてはいけません。
チョコレートの原材料でカカオ豆に含まれる「テオブロミン」は、犬が食べると中毒を引き起こす成分です。チョコレート中毒になると、犬は下痢や嘔吐、失禁、痙攣などを起こし、摂取量によっては死んでしまうこともあります。
犬は甘い物が好きで、チョコレートを見つけると積極的に食べてしまうため、カバンの中に入っているチョコやテーブルの上のお菓子などもしっかり管理しましょう。
餅
正月に食べる「餅」も犬に害になる恐れがあります。
餅の成分は犬にとって有害ではありませんが、柔らかくなった餅を食べると喉に張りつく場合があるため大変危険です。
犬は食べ物をあまり噛まずに丸呑みすることが多いですし、人間のように「詰まらせないように食べよう」と自分で気をつけることができません。犬に餅は与えないほうが安心です。
まとめ
犬にとって害のある「冬の食材」をご紹介しました。
クリスマスやお正月など、家族以外の人と過ごすことも多い冬。お客さんが誤って愛犬に有害な食材を与えたり、犬が盗み食いをしないように気をつけながらイベントを楽しむようにしてくださいね。
■関連記事
・飼い主から愛されている犬の特徴5選
・犬のトレーニングで絶対やっていけないNG行為5選
・犬が空腹(お腹がすいている)のときによく見せる5つのサイン
・犬が食べていい果物!与える際の注意点や食べてはいけないものも解説
・「犬が死んでしまう夢」の意味や心理状態とは