「鹿児島に来ました。着いて5分で洗礼を受けています」こうつぶやいたのは、Xユーザー「走る人参(気象予報士)」さん。鹿児島のことをよく知っている方は、この文面だけで何が起きているのかピンとくるかもしれません。

 投稿に添えられた写真に写っているのは、火山灰まみれになったレンタカーのボンネットのようす。まるでジンベエザメの体の斑点模様のようになっています。着いてすぐにこれは悲しい……。

 走る人参さんはハンドルネームにある通り気象予報士の有資格者で、現在大学院修士1年生。鹿児島には新燃岳(しんもえだけ)噴火のニュースを見て、地学を学ぶ身として興味を持ったことから、前日に鹿児島入りを決めたとのこと。

 鹿児島の火山噴火と言えば、多くの方は真っ先に桜島を連想すると思いますが、近頃は霧島市に位置する新燃岳の活動も活発化しており、鹿児島市内をはじめ、他県にまで降灰の被害が及んでいます。鹿児島空港も同じ霧島市にありますから、まさに直撃と言ったところでしょう。

 ニュースになっているのが半信半疑だったという走る人参さんですが、銀世界……ならぬ灰世界を目の当たりにし、「自分の目で見て確かめられてちょっと嬉しい気持ちです」と、喜びの気持ちをコメント。また、「触るとうわってなりますね(笑)」と、その独特の感触にも驚いたようです。

 ちなみに、新燃岳の火山灰は桜島の火山灰と比べ、色が白っぽく薄いといった違いがあります。走る人参さんにはぜひ次回は、桜島の噴火時に再度鹿児島を訪れてみてほしいものです。

<記事化協力>
走る人参(気象予報士)さん(@Runninzin

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025070904.html
情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 鹿児島に着いて5分で洗礼……火山灰だらけになった車が悲しすぎる