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料理研究家のリュウジさんがYouTubeで公開した「15分でできる『ジェネリック天一』」のレシピ。ときどき無性に食べたくなってしまう、あのこってり風味はどこまで再現できるのか、そして15分で作ることができるのか。
一段とラーメンが食べたくなる夜更けに作ってみました。
今回チャレンジしたのは、リュウジさんがYouTubeで6月12日に公開した「15分で天下一品が作れる訳ないと言った友人が土下座した爆速ジェネリック天下一品ラーメン」というレシピです。
レンゲが立つほどこってりしたスープでおなじみのラーメンチェーン「天下一品」。今年5月、首都圏を中心に多くの店舗が閉店するというニュースが流れ、その味を愛するラーメンフリークたちに衝撃が走りました。
そんな中、リュウジさんが公開したのが、「天下一品」の特徴的な味わいを短時間で再現できるというレシピ。
以前にも本格的な再現レシピが公開されていましたが、ハンドブレンダーで材料をポタージュ状にする工程などが「手間がかかりすぎる」という声を受け、餅や中華調味料などを駆使した時短バージョンがあらためて考案されました。
レシピの概要は、豆乳や中華調味料、ラードなどを入れたスープに細かく刻んだ餅を入れて煮込み、別に茹でた中華麺をあわせるというもの。当初は調理時間10分を想定していたところ結果的に15分かかっていましたが、それでも驚きの短時間です。
公開された動画では、「(天下一品と)ほぼ一緒」「(天一難民を)救えるだろこれ!」とリュウジさんが興奮気味に喜ぶ様子が収められています。
奇しくも自宅近くの行きつけ天一が閉店してしまい、困り果てていた記者。こんなに手軽にあの味が再現できるのならば、ぜひとも試してみたい……! というわけで、1日の中でもっともラーメン欲の高まる夜更けに作ってみることにしました。
動画によると、材料は、スープ部分が水と豆乳、中華調味料「中華あじ」に、うまみ調味料「ハイミー」、にんにく、餅、コショー、ラード、塩、砂糖、醤油。そして中華麺に、具材としてチャーシュー、ネギ、メンマ。
近所のスーパーで1から買い揃えると、合計2733円でした。スープならば10杯分くらいは作れる量なので、うまく行けば1杯300円たらずで「ジェネリック天一」が楽しめる計算です。はたして15分で作れるのか、ストップウォッチで測りながら進めていきます。
まずはスープ部分から。最初に餅25g(1/2パック分)を包丁で細かく刻んでおきます。
水250ccに豆乳50ccを入れ、そこに「中華あじ」小さじ1杯と、「ハイミー」を9振り、そしてにんにくを5g。動画ではすりおろしたにんにくを使っていますが、家におろし金がなかったため、細かく刻んで入れました。
その後、刻んだ餅を入れて、コショーを3振り分、チューブタイプのラードを8cm分と、塩を小さじ1/2弱、砂糖小さじ1/3分入れて、煮立たせます。
ラードが浮かぶといかにもラーメンスープな雰囲気。「中華あじ」の香りも加わり、すでにこの時点で天一ぽい香りが漂い始めます。
2~3分ほどでスープがぐつぐつと煮え立ち、餅の粘り気も手伝ってクリーミーな雰囲気に。最後に醤油を入れて香りを立たせます。
おたまでかき混ぜてドロドロした感じが出てきたら火を止め、スープ完成です。この時点で手元のストップウォッチは21分。すでに15分を大幅オーバーしていますが…… ここまで来たら食べたい気持ちが止まりません。続いて盛り付けに移ります。
スープをザルでこしながら丼に入れ、別の鍋で茹でておいた麺を投入。
具材としてチャーシュー、メンマ、ネギをのせて完成です。
作り終わった時点で手元のストップウォッチは28分。写真を撮りながら進めていったため、15分を倍近くオーバーしてしまいましたが、それでもこんなに短い時間で出来上がるとは驚きです。
ヤケドに注意しつつ、麺を持ち上げてこってりスープを賞味。ポタージュのようななめらかな舌触りは、まさに天一で食べるあの感じです!
リアルな天下一品のように野菜や鶏などは入っていませんが、「中華あじ」のダシと醤油、そしてハイミーのうまみ成分がしっかりタッグを組んで、香りも味もしっかり「天一味」です。ここで味が足りないな、と思った人は、醤油を足すとより本物に近づきます。
あっという間に完食してしまいました。作り始めてから食べ終わるまで48分!
パンチが効きつつも、豆乳がベースなので食べ口はとても軽く、後味はとてもさっぱり。胃もたれの心配もありません。実際のお店で食べる天一も大好きですが、「天一食べたい!」とムックリ起き出した夜、すぐにその欲求を叶えられるのは最高すぎました。
<記事化協力>
料理研究家リュウジさん Xアカウント(@ore825)
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025070903.html