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みなさんは好きな作品の作者にファンレターを書いたことはあるでしょうか。名前も顔も知らない自分が書いたところで……と書かない人も多いと思います。筆者もその一人。
しかし、実際は違う模様。書籍の編集をしているX(Twitter)ユーザーの本のさなぎさんが、「(ファンレターを送ることは)良いことしかない」と投稿し、注目を集めています。
「好きな作品にファンレターを書くとどうなるか知っていますか?」と投稿した本のさなぎさん。出版社にファンレターが届くと、まず編集部で「危険物や生ものでないか」を確認した後、問題が無ければ基本的に著者や作者のもとに届くのだとか。
出版社も「この作品、熱烈に人気がある……!」と思って新刊や続刊が出やすくなり、「著者・作家・編集部が胴上げ」するほど喜ばれるそうです。
ファンレターは、自分が好きな作者へ「好き」を伝える大切な手段だとは思いつつも、手紙離れが久しい昨今、書くこと自体にハードルの高さを感じてしまいがちです。しかし、これだけ良いことだらけと分かれば書いてみようと思う人も増えるかもしれませんね。
―― 今回の投稿をしようと思った理由を教えてください。
編集部に著者や作家宛てのファンレターをいただくことがあるのですが、その後どういう経緯を経て、どのように著者や作家に届いているのか、意外とご存じない方も多いのではと思いました。
―― 何度もしつこいですが、本当にそんなに喜んでもらえるものなのでしょうか?
著者や作家はもちろん、直接読者の声が届くファンレターは出版社にとっても喜ばしいものです。書き手にとっても、大きなモチベーションになっているようにお見受けします。
特に直筆のお手紙は、読み手のお気持ちもよく伝わって参ります。著者や作家もおおいに喜ばれることが多いです。
―― 出版社にとって新刊や続刊を考えた時にファンレターの数などは、どれくらい重要視されるものなのでしょうか?
出版社によりますが、著者や作家、編集部は目を通すので、少なからず影響はあると思います。数だけでなく、どういった内容かも吟味しています。
―― どのようなファンレターを見ると、胴上げするほど嬉しく思いますか?
著者や作家、作品への愛が感じられると、喜びもひとしおです。「面白い本だった」と言っていただけるのが一番うれしいです。
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私たちが想像している以上にファンレターは喜ばれるようです。しかも、その効果は作者だけでなく出版社にまで及びます。自分の「好き」を形にして伝える行為は本当に大切なことだと、改めて実感させられた投稿でした。
コメント欄にも「思い切って書いてみます」「どんどん出していきますね」などの声が寄せられています。ファンレターを書くきっかけになった人も多いようです。
<記事化協力>
本のさなぎ@ちいさな出版社の書籍編集者さん(@bookworm_hon)
(佐藤圭亮)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮