猫が『サイレントニャー』で伝えたい3つの気持ち 鳴き声が聞こえないのはなぜ?
1.甘えたい気持ち(愛情表現)
「サイレントニャー」とは、口の動きは「ニャー」なのに、肝心の鳴き声が聞こえない(サイレント)、猫特有の表現方法のことです。もともとは、母猫と子猫など、親密な猫同士で交わされる手段で、人間の聴覚には感知できない高周波が出ているとも言われています。
では、猫が「サイレントニャー」に込める気持ちは何か?
ひとつは、愛情表現です。
「サイレントニャー」には、「好き」「大好き」「めっちゃ好き」「信頼できる」「ほっとする」「甘えたい」「和むわぁ…」など、グラデーション豊かな感情が表現されています。
すべてに共通しているのは、心の底から飼い主さんを信頼し、今いる環境に満足していることです。幸せな気持ちがあふれると、人間の場合でも、あえて言葉を交わさず、目と目だけで意味深にうなずき合ったりします。それとよく似ているかもしれません。
愛猫から「サイレントニャー」をプレゼントしてもらえたら、間違いなく飼い主さんのお世話ぶりが行き届いている証拠です。これほど控えめで素晴らしい贈り物はありません。誇らしい気持ちで受け取ってみてください。
2.おねだりする気持ち(要求表現)
「サイレントニャー」は、愛情表現だけではなく、飼い主さんにさまざまな要求を訴える手段としても使われます。
一例を挙げると、「おやつをもう少し…」「もっともっと撫でて…」「おもちゃで遊ぼうよ…」など、状況によって、意図が変わってくるのも特徴のひとつです。
たとえば、愛猫がじっと見つめてきて、合わせ技で「サイレントニャー」を放ったら、おねだりの可能性が高いと考えていいでしょう。
ベテランの飼い主さんにもなると、「サイレントニャー」ひとつで、愛猫のニーズをすぐに察知し、その場にふさわしい行動を判断できるようになります。そういう意味では、要求の「サイレントニャー」は、飼い主さんを自在に操る無言の指令、と言えるかもしれません。
もし愛猫が「サイレントニャー」し始めたら、いったい何を望んでいるのか、見極めることが大切です。うまく対応できれば、さらに飼い主さんのことを好きになってくれます。
3.ちょっと面倒だなという気持ち(ものぐさ表現)
3つ目に挙げたいのは、鳴くのがちょっと面倒だな、という気持ちです。
たとえば、窓辺で日向ぼっこ中、飼い主さんが愛猫に声をかけたとします。普段なら調子よく「ニャー!」と答えてくれるのですが、うとうと気分ゆえか、消音モードで口パクするだけ。これもまた、「サイレントニャー」の使用法のひとつです。
眠たいときや声を出すのも億劫なとき、猫はビジネスライクに「サイレントニャー」を使いこなします。子供の頃、何かに夢中になると、家族に呼ばれても、「わかった~」と生返事を繰り返す飼い主さんとそっくりです。
ちなみに、「サイレントニャー」と似通った表現方法には、しっぽの先だけを軽く揺らす「しっぽの生返事」もあります。
サイレントであれ、しっぽであれ、愛猫が自分の呼びかけに反応してくれると、ちょっとうれしくなるのは、愛猫家ならではの切ない気持ちの表れ、と言ったところでしょうか。
まとめ
猫が「サイレントニャー」で込めた気持ちには、「愛情表現」「おねだり」「ものぐさ」といった3つの要素が含まれています。もちろん、シーンごとに愛猫の真意は違ってくるので、飼い主さんは熟練のジャッジが不可欠です。
スタイルこそクールでエアーですが、多くの場合、「サイレントニャー」は、飼い主さんへのあふれる愛情を表現してくれています。もし愛猫から気持ちのこもった「サイレントニャー」をいただいたら、掛け値なしに喜んでください。
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