なぜ猫は『おふとんに粗相』をするの?考えられる4つの理由とやめてもらうための対策
1.ストレス
猫がおふとんで粗相をする原因のひとつはストレスです。言葉で不満や不安を伝えられないため、その代わりに粗相という行動で気持ちをあらわすことがあるのです。
猫は環境の変化に敏感な動物で、引っ越しや家族構成の変化、来客、ほかの猫や動物をお迎えしたなど、少しの変化で強い不安や緊張を感じることがあります。また、飼い主さんの留守が多い、構ってもらえない、生活リズムが変化したなどもストレスの要因になりえます。
おふとんで粗相をするということは強いストレスを感じている証拠ですから、原因を探り安心して暮らせるように環境を整えてあげましょう。
2.病気・ケガ
猫が突然おふとんに粗相するようになった場合、体の不調が隠れている可能性があります。
たとえば膀胱炎や尿路結石、腎臓病や糖尿病など泌尿器系の病気では、排尿時に痛みを伴ったり、尿量が増えたりして排尿コントロールがしづらくなるため粗相の原因になります。
また関節炎やケガでトイレまで行くのが困難になっている可能性も考えられます。高齢猫に多く見られる症状ですが、若い猫でも発症することがあるため、粗相が続く場合は早めに動物病院で診察を受けましょう。
病気や痛みによる粗相は叱っても改善されず、むしろ悪化することもあるため注意が必要です。まずは猫の健康チェックを優先することが大切です。
3.トイレ環境の悪化
猫はトイレ環境の悪化に敏感です。以下のような環境は粗相の原因になりがちです。
- トイレが汚れている
- 場所が気に入らない
- トイレの数が足りていない
- 猫砂またはトイレ容器が気に入らない
トイレの数は、猫の頭数+1のトイレを設置するのが理想とされており、常に清潔を保つことが重要です。
また、猫砂の種類が気に入らない、トイレの形状や設置場所が落ち着かないなど、細かい要因でも粗相の原因になることがあります。とくに引っ越しや模様替えのあとに粗相が始まった場合、トイレの位置や状態を見直してみることが必要です。
猫にとって快適なトイレ環境を整えることが、問題行動の改善はもちろん、予防にもつながります。
4.おふとんの素材
意外かもしれませんが、おふとんの素材が気に入ってくり返し粗相をしてしまう猫がいると言います。
たとえばふかふかしていて柔らかく、足触りの良いおふとんは、猫にとって「トイレに似た感触」に感じられることがあるのだとか。また猫によってはガサガサした素材のふとんカバーが好きという説や、羽毛ぶとんにだけおしっこをするという猫の話を聞いたこともあります。
とくに子猫やトイレトレーニング中の猫では、おふとんとトイレの区別がつかずに粗相してしまうこともあるでしょう。
猫は、おふとんにおしっこのニオイが残っていると、同じ場所でくり返しておしっこをするようになります。一度でもされてしまった場合は、しっかりとニオイを除去することが大切です。
おふとんへの粗相をやめさせるにはどうしたらいい?
おふとんへの粗相を防ぐには、まず「原因を見極めること」が重要です。
ストレスが原因なら、ストレスの原因を取り除くことで改善が見込めます。病気やケガが疑われる場合は獣医師に相談し、適切な治療を受けましょう。
トイレ環境が原因の場合は、そうじを徹底し、場所、数、猫砂の種類などを見直し、猫の好みに合うように整えます。
さらにおふとんを清潔に保ち、おしっこのニオイを消すことが重要ですが、通常の洗剤ではニオイを消すことができません。以下の方法で洗いましょう。
- 熱湯をかけて押し洗い
- 重曹をふりかけ40度以上のお湯につけ置きしてから洗う
- 水で薄めたクエン酸を吹きかけたあと熱湯につけて押し洗い
自宅で洗うのが難しい場合は、クリーニングに出すのも良いでしょう。
また就寝時以外はおふとんをしまう、布団を使用するのは猫が入れない部屋にするなどの物理的な方法が有効です。
まとめ
猫がおふとんに粗相をしてしまうのには、いくつかの理由が考えられます。ストレスや病気、トイレ環境の問題、さらにはおふとんの素材まで、さまざまな要因が影響している可能性があります。
粗相は決してわざとではなく、猫なりのSOSサインかもしれません。まずはその原因を冷静に探り、環境の見直しや健康チェックをおこなうことが大切です。異変を感じたら早めに動物病院を受診し、悪化を防ぐようにしましょう。
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