スキンシップが足りてニャイ…愛猫が「触れ合い不足」だと感じているときに見せるサイン3つ
1.毛づくろいの時間が増える
猫が毛づくろいをするのは本能的な行動ですし、起きている時間の約24~30%、場合によっては30〜50%もの時間を毛づくろいに費やしていると言います。ですが四六時中ずっと毛づくろいをしていたり、毛がちぎれている、皮膚が赤くなっているほどの毛づくろいは異常です。
そのような過剰な毛づくろいの原因のひとつに「愛情不足」があります。
猫は触れ合い不足がつづくと、愛情不足と感じて欲求不満やストレスをため込んでしまいます。これは猫にとって精神的に不安定な状態です。
その結果、気持ちを落ち着かせようとして過剰な毛づくろいをするのです。
過剰に毛づくろいをしていると感じたら、状況が悪化しないよう早めに動物病院を受診し相談することをおすすめします。
2.布を食べるウールサッキング
飼い主さんとの触れ合いが不足していると感じている猫は「ウールサッキング」という行動をすることがあります。ウールサッキングは、布の繊維を食べてしまう異常行動です。目的もなく同じことを繰り返してしまう「常同行動」のひとつに分類されています。
ウールサッキングの明確な理由はわかっていませんが、飼い主さんとの触れ合い不足、不適切な環境下での飼育、引っ越しなどによる生活環境の変化が原因になると考えられています。
このほかに遺伝的な要因もあるとされており、シャム猫などのアジア系の品種に多く見られます。
ウールサッキングは、腸閉塞など命にかかわる深刻な病気の原因にもなり得ます。原因を排除する、環境を改善するなどで好転することもあるようです。獣医師に相談し、適切に対処しましょう。
3.落ち着きがなくなる
飼い主さんとの触れ合い不足がつづくと猫も欲求不満や不安な気持ちが強くなります。すると大きな声で鳴いたり、飼い主さんの後をうろうろと追いかけたりといった行動が見られるようになります。これらは飼い主さんにかまってほしいという気持ちのあらわれです。
また欲求不満や不安が強くなると、トイレ以外で排泄をする、鳴き続ける、後追い、食欲不振などの症状が見られる場合もあります。これらの行動は分離不安の典型的な症状です。
もし分離不安を疑うような症状があれば、ひとりで悩まずに獣医師に相談してください。
まとめ
猫は飼い主さんとの触れ合いが不足すると、欲求不満になったり、不安を感じたりして、さまざまな問題行動を引き起こす原因になります。
今回紹介した3つのサインも不満を感じている猫の問題行動と言えるでしょう。
- 過剰グルーミング
- ウールサッキング
- 落ち着きがなくなる
もしこれらの行動が見られたら、愛猫との触れ合い方を見直す必要があるかもしれません。対策をしても改善が見られないときは、早めに獣医師に相談しましょう。
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