ずっと闘病をしていたこともあり、覚悟はしていました。
それでもかかりつけ医も驚くほど回復していた時期もあり、「まだまだ一緒にいられる!」と思った矢先、病で再度倒れてしまいましたが、悔いのない最期を送れたと思っています。
そんな覚悟をしていた私ですが、『もう猫が長くない』と知ってからひたすらに調べていたことがありました。
それが『猫の死ぬ間際に取る行動』です。
我が家の猫は私が高校生で拾い、ずっと一緒に生きてきた猫。
まだ子供だった私が『子供として育てる!』と並々ならぬ決意で連れて帰った猫です。
そんな大切な愛猫の最期の瞬間をどうしても見届けたくて、一人では旅立たせたくなくて、いつどんな風になったら、お空に帰ってしまうのかを知りたかったのです。
きっと猫の死ぬ間際に取る行動を知りたいと思っている人は、あの時の私だけではないと思います。
私が実際に体験したことも含め、猫がどんな行動を見せたらお別れの瞬間が近づいているのかをご紹介します。
◆体温が下がる
猫の平均体温は38度くらいと言われています。人間よりも少し高めの体温です。
しかし、猫は最期の瞬間が近づくと体温が下がってきます。
我が家の猫のかかりつけ医も言っていましたが、弱っている猫の体温が下がってくると『覚悟してください』と言わざるをえないのだそう。
我が家の猫は亡くなる3日前に倒れ、そこから急激に弱っていきました。
倒れた日の体温は38度と普通でしたが、亡くなった当日の朝の体温は36度台でした。
37度台位だと何も言われなかったので、猫の体温が36度台にまで下がる、というのは最期の時が近づいてきているという、1つの目安なのかもしれません。
◆冷たい場所に移動する
理由ははっきりとはわかっていませんが、猫は死ぬ間際に『冷たい場所に移動しようとする』『水場に移動しようとする』と言う行動をすることが多いようです。
体温が下がっているから熱を嫌がるのか、エネルギー消費を押さえるためか、暗い場所で身を隠そうとしているのか、猫の行動の理由はわかりませんが、冷たい場所に行きたがる猫は多いのだそう。
我が家の猫も亡くなる当日、貧血がひどく長く動けない上に下半身が動かないにも関わらず、冷たい床にはって移動を繰り返していました。
また、冷たい場所だけでなく、飲み水のある場所に移動しようとする猫も多いのだそう。
こちらも理由はわかってはいませんが、最期まで『生きるため』に動きにくい体でも水を楽に飲めるように、水場の近くに移動しているのかもしれませんね。
◆口呼吸が増える
猫は通常『鼻』で呼吸をします。
鼻がつまっている時に口呼吸になることもありますが、基本的に猫は鼻呼吸のみで呼吸をしています。
しかし、口で猫が呼吸をし始めるとなんらかの原因で、猫の呼吸が苦しくなっていることを意味します。
我が家の場合ですが、亡くなる当日の昼過ぎくらいから、動いた後や水を飲んだ後に口呼吸が増え始めました。
夕方には少し体制を変えただけで口呼吸をするようになり、20時に亡くなる少し前から完全に口呼吸のみになっていました。
我が家は肺になんらかの病症があったわけではないですが、やはり亡くなる当日は呼吸が苦しかったようでした。
どんな病気の猫でも最期は息が苦しくなることがあるようなので、猫の呼吸が鼻呼吸から口呼吸に変わってきたら、なるべくそばにいてあげるようにしましょう。
酸素室にいれたり酸素ボンベを使うと、猫の呼吸も少し楽になるようです。
動物病院でレンタルすることも可能なので借りられる場合には借りておいた方がよいかもしれません。
◆鳴く
最期の最期、猫は長く太い声で鳴くことが多いと言います。
猫の死の間際の行動として本当によく紹介されている行動です。
我が家の猫も息を引き取る間際に、肺の中の空気を全部出すように鳴きました。
それまでも5分ほど苦しくて唸ってはいたのですが、唸るのをやめ、長く太い声で鳴いて息を引き取りました。
色々な最期の時を迎える猫がいると思いますが、猫の最期は『鳴く』ことが多いのかもしれません。
いかがでしたか?
悲しい記事です。書くことを悩んだ記事です。
けれど、猫の最期の瞬間に一緒にいたいと思っている方の、何かのお役にたてればと思い記事を書きました。
もし、今闘病していて長くないと思う状況にあり、猫がこのような行動をとっていたら、どうかそばにいてあげてください。
あなたが後悔しないことを祈っています。
↓お空に帰る少し前に、記念に家族写真を撮影しました↓
情報提供元: 猫壱