猫が事故に巻き込まれたり、けんかをして帰ってきたり、確かに猫にとってお外は『安全な場所』とは言いがたいかもしれません。
では、猫にとって家の中は絶対に安全な場所なのでしょうか?
実は人間が少し気を配ってあげないと猫にとってもお家の中は危険な場所になってしまうこともあるんです。
お家に潜む猫にとっての危険とはなんなのでしょうか?
お家に潜む危険をご紹介します。
◆火
猫は賢いので『火には近づかない』と油断している飼い主さんは多いかもしれません。
もちろん、猫は賢いので火が単体で燃えていたら、自ら近づくこと少ないでしょう。
しかし料理中、キッチンで火を使っている時は注意が必要です。
猫の好物が近くにあったり、好物を調理中に飼い主さんがコンロから目を離し、その隙に猫が好物を狙ってコンロに近づいてしまい火傷をすることもあるのだそう。
料理中に目を離す人は少ないかもしれませんが、煮物など調理時間が長い場合など『ちょっとトイレに…』と火をつけっぱなしにしてコンロから目を離すこともあるかもしれません。
猫の好物が火の近くにある場合や調理中は、なるべく火から目を離さないようにしましょう。
また、普段から猫のキッチンへの立ち入りを禁止にしておくと、キッチンでの誤飲や万が一の怪我を予防できます。
できれば猫がシンクやコンロ回りには登らないような工夫をしておきましょう。
◆カーテン
猫の爪や首輪の一部が、カーテンにひっかかり取れなくなる事故の話を聞いたことがありませんか?
猫用首輪の多くが一定の力がかかると外れる『安全首輪』を採用している理由の1つが、カーテンへのひっかかりであるほど、猫がカーテンにひっかかる事故は少なくありません。
実は我が家のおじいちゃん猫も、ソファーから降りる際にレースのカーテンに脚をとられ、ソファーから落下。その際に爪がレースのカーテンに引っ掛かってしまい、カーテンに猫がぶら下がるという事故が起こったことがあります。
我が家の猫の場合、私の目の前で起きた事故だったのですぐに救出できましたが、もし私がいないときに起きていたら…と思うとゾッとしました。
猫の爪がカーテンに引っ掛かった原因は、カーテンが猫のよくいる場所のすぐ近くに広がった状態であったことと、猫の爪が伸びていたことにありました。
我が家はおじいちゃん猫なのでカーテンに自主的に登るタイプの猫ではありませんが、爪が伸びていると猫自身の意思でカーテンを登っていても、爪がカーテンに引っ掛かり取れなくなることもあるようです。
事故防止のためにも猫の爪切りはしっかり行う。
また、夜は仕方がありませんが、カーテンは使わないときにはしっかりまとめて猫が引っ掛からないようにしましょう。
◆家具の角
子供を産んでから気がついたのですが、家具には角張っているものがたくさんあります。
子供が頭を打っては大変!と思っていましたが、実は猫も家具の角に頭を打つと危険なんです。
あまり動かない猫やおっとりした猫は心配ないかもしれませんが、やんちゃな子猫や若い猫は遊んでいる最中に、すごい勢いで家具の角に頭をぶつけることがあります。
猫が頭をぶつけるくらい…と思うかもしれませんが、子猫や猫が遊びやダッシュの延長で周りが見えない・物を避けることができないくらいの勢いをつけて、家具の角に頭をぶつけてしまうと、猫が脳内出血が起こす可能性もあります。
猫が脳内出血を起こしてしまうと人間と同様に大変危険な状態になってしまいます。
最悪の場合には猫が死んでしまったり、障害が残ったりする可能性もあるでしょう。
やんちゃな猫や子猫のうちは、猫がよく遊んでいる家具の角には『角を保護する』ふわふわしたクッションなどを取り付けた方が安全かもしれませんね。
◆ベランダ
完全室内飼いだけどベランダだけには出している、という飼い主さんもいるでしょう。
猫がベランダから外には出て行かないから、外気浴もかねて猫がベランダだけは出入りOKにしている人も少なくないと思います。
普段はベランダの外に出ない猫でも、地震や雷など『イレギュラーなこと』が急に起きると、びっくりしてベランダから外に出てしまうこともあるのだそう。
大阪の地震の際には地震発生が朝だったこともあり、私の近くに住んでいる猫も、飼い主さんとベランダで一緒に洗濯物を干している時に、地震に遭い、驚いてベランダから猫が飛び降りて怪我をしてしまいました。
普段は猫がベランダから出なくても、何かが起こった拍子に、ベランダから飛び出してしまうことは起こりうることです。
脱走してしまうだけでなく、家の階数によっては猫が死んでしまうこともあります。
ベランダに猫を出すのであれば、『大丈夫だろう』とは思わずにベランダから飛び出してしまわない工夫をするようにしましょう。
いかがでしたか?
家のなかにも結構危険な場所はあるようです。
『うちの猫は大丈夫』と思っていると、万が一のことがあった時に後悔することになります。
『うちの猫は大丈夫』ではなく、家の中であっても油断せず、猫ができる限り安全に過ごせるよう配慮をするようにしてくださいね。 情報提供元: 猫壱