香箱座りをしている猫は眠るにはちょっとしんどそうな体制に見えますが、香箱座りで目を閉じていてうつらうつらしている姿を見ると『リラックスしてくれているんだな』と少し安心します。
猫隙の皆さんはご存じの通り、猫の香箱座りは『リラックスしている』証。
体の下に前足を隠しているため、不意に攻撃されても反撃することができないため『攻撃されない』と信頼し、猫は安心している場所でしか『香箱座り』をしないと言われています。
猫が香箱座りをしてくれるのであれば、飼い主さんや家族のことを信頼している、ということでしょう。
猫が香箱座りをしているといつだって『私のことを信頼してるんだ!』途嬉しくなってしまいますが、猫の『香箱座り』には実は『リラックス』や『信頼』以外の意味もあるのだそう。
猫は香箱座りをなぜするのか、香箱座りの秘密に迫ります。
◆なぜ香箱座りっていうの?
そもそもなぜ、猫のあの座りかたを『香箱座り』と呼ぶのでしょうか?
実は猫がなんとなく四角く見えるあの座りかたが『香箱』に似ていることから『香箱座り』と呼ばれるようになったと言います。
香箱とは香木など『香料』をいれておく蓋をがついた『箱』のことを指します。
今ではあまり馴染みのはないものかもしれませんね。
◆いつから『香箱座り』と呼ばれているの?
『香箱』自体がレトロなものなのでずっと昔から猫の座りかたを『香箱座り』と呼んでいるような気がしてしまいますが、実は『香箱座り』という呼び方が定着したの結構最近のこと。
ネットで情報が共有されるようになってから『香箱座り』という呼び方が広まったと言われています。
そのため『香箱座り』という名称は現在辞書には載っていません。
もしかすると今後『香箱座り』は辞書に載るかもしれませんね。
◆『香箱座り』を英語では?
日本では香箱座りといいますが、英語では香箱座りのことを『切っていない大きなパン』にたとえて『catloaf』と呼ぶのだそう。
たしかに一斤の食パンなどのまだ切り分けていないおっきなパンに形は似ているかも知れませんね。
私的には『香箱』よりも『パン』の方がピンと来るような気がします。
◆香箱座りをする理由
猫が香箱座りをするのは上記したとおり『安心しているから』という理由ももちろんあります。
攻撃にたいして反撃することができない座りかたなので、無防備な姿を見せられるほど猫が安心してくれている証です。
しかし、猫の香箱座りには他の理由もあります。
実は『体調不良』の時も猫は香箱座りをします。
香箱座りは寝にくそうで体にも負担をかけそう…とも見えますが、体調が悪いときやお腹がいたいときにはぴったりの座りかたなのだそう。
足を体の下に収納するように座っているため、猫が香箱座りをしているときは猫と床には微妙な隙間ができます。
横になってしまうったり、足を投げ出して座ったりすると、圧迫されてしまうお腹も、香箱座りなら微妙な隙間のお陰で猫はお腹を圧迫することなく休むことができるようです。
体調が悪いとかにお腹を上に向けて眠るようなこともないので、適度に体も守ることができてかつ、体が楽なのが猫にとっては香箱座りなのでしょう。
香箱座りをしているのに、なぜか不機嫌だったり、触ると怒るようであれば猫の体調が悪い可能性があります。
他に普段と違う部分がないか、よく観察してみましょう。
◆香箱座りは『冬』のもの
猫の香箱座りは基本的には夏にはあまり見かけないものだと言われています。
猫は肉球に汗をかき体温を調節しています。
しかし香箱座りをするとうまく足の裏を冷やすことができなくなってしまうようです。
そのため、あまりにも暑い日には香箱座りをする姿はあまり見られないのだそう。
今年の夏のように暑い日ばかりだと、猫の香箱座りはあまり見られないのかもしれませんね。
とはいえ、クーラーなどで猫の過ごしている室内の温度が一定の場合には夏でも香箱座りを見ることはできるようです。
◆香箱座りは『猫特有』の座りかた?
よく猫は香箱座りをするので香箱座りは猫特有の座りかただと思われますが、実は猫以外の動物も香箱座りをするんです。
身近な動物であれば猫以外にも犬も香箱座りをすると言われています。
また犬だけでなくヤギや熊も香箱座りをするのだそう。
あまりイメージになかったのですが、結構色々な動物が香箱座りをするのですね。
ちなみな猫も全ての猫が香箱座りをするわけではありません。
スコティッシュフォールドのように間接が弱い猫や太った猫などは足に負担がかかるからか、香箱座りをすることは少ないのだそうです。 情報提供元: 猫壱