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しかし、これらは厳密に管理された医療データで訓練され、医療現場で使われることを前提としたAIです。
一方のChatGPTは、一般ユーザーとの自由な対話(チャット)を想定して開発されたもので、医学的な正確性を保証するものではありませんでした。
それにもかかわらず、今回のように「たまたま」重大な健康リスクを指摘できたことは、AIの持つ潜在力を示唆しているとも言えるでしょう。
デジタルヘルスの時代にあって、医学におけるAIとの関わり方はますます重要になっており、もはや無視できる存在ではありません。
今回、ChatGPTが示した能力を改善し、一般家庭でも使用できる医療用診断AIツールが開発されれば、自宅で簡単に病気の早期発見ができるようになるかもしれません。
参考文献
A Woman Asked ChatGPT for a Palm Reading and It Flagged a Mole That Might Be Cancer
https://www.zmescience.com/science/news-science/a-woman-asked-chatgpt-for-a-palm-reading-and-it-flagged-a-mole-that-might-be-cancer/
ライター
千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。
編集者
ナゾロジー 編集部