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SNSでも話題になった「ほっぺ」は皮膚がよく伸びる部分です。
横に伸ばしてみたり、縦に上下に伸ばしてみたりと面白いほどよく伸びます。犬自身もそんなに嫌がらないパーツなので、調子に乗っていつまでも伸ばして遊んでしまいがちですが、引っ張り過ぎには注意しましょう。
②くちびる
ほっぺ同様によく伸びるパーツの一つです。ただし敏感な部分でもあるので、触られるのを嫌がる犬は少なくありません。口周りを触られることに慣れている犬でしたら伸ばしても怒らないかもしれませんね。引っ張ることに成功すればかわいらしい愛嬌のある顔になるでしょう。
③眉間
大事な脳が入っている頭に近い眉間の部分は、ほっぺほど伸びませんが十分つまめるほどに伸びます。とはいえ頭蓋骨に守られているのでそこまで伸びないかもしれません。
④耳
意外に伸びるのが耳です。特に耳の裏の皮膚はよく伸びます。耳の裏は犬も触られると気持ちがよいのか喜ぶパーツです。皮膚を伸ばして遊ぶだけではなく、優しくマッサージしてあげると気持ちよさそうにして喜ぶはずですよ。
⑤背中
大切な内臓を外部の敵から守るために、背中の皮膚や伸びやすくなっています。背中をつまんだ時に皮膚が伸びるため、肉がつまめる、太ったのかしら!?と勘違いする方もいますが、皮膚が伸びやすいというのが理由でしょう。そのためちょっとたるんでしまっている犬もいます。
すべての犬の皮膚が伸びやすいか?といったらそうではないようです。
皮膚が伸びやすい犬種には、SNSでも話題になった「柴犬」を挙げることができます。他にもゴールデンレトリバーやダックスフンド、パグなどは皮膚が伸びやすい犬種です。
逆に皮膚が伸びにくい犬種はドーベルマンやブルテリア、グレイハウンドなどです。短毛種で皮膚が張っている犬種は皮膚が伸びにくい傾向にあります。あなたの愛犬の皮膚は伸びやすいですか?
Dmytro Zinkevych/shutterstock.com
ここまで犬の皮膚が伸びる話をしましたが、毎日愛犬の皮膚を観察することで健康状態を知ることもできるでしょう。ですからただ皮膚を伸ばして遊ぶのではなく、毎日愛犬の皮膚や被毛を触って健康状態もチェックしましょう。
毎日ブラッシングをし、定期的にシャンプーをして清潔を心がけるようにしたいですね。ブラッシングの時に皮膚の状態や被毛の状態に注目してください。
皮膚をみるときに、フケが出ていないでしょうか?赤みやただれはありませんか?痒がっていないでしょうか?こんなところを見てください。
被毛の状態をみる場合は、毛艶や毛並みはどうか、抜け毛はないか、部分的な脱毛なのか、それとも全体的な脱毛なのかといったところに注目しましょう。
愛犬がよく痒がっている場合は、ノミやダニなどの寄生虫が原因のことがあります。皮膚や被毛を観察したときに黒い粒がありますか?それはもしかしたらノミの糞かもしれません。
他にも細菌や真菌に感染して皮膚炎を起こしていたり、アレルギーによる皮膚疾患を起こしていたりする可能性もあります。痒がっているほかにも、皮膚の赤みや湿疹、脱毛、異臭などを感じたら病院で診てもらうと良いでしょう。
フケが多かったり被毛がべとついた感じがあったりする場合は、脂漏症の可能性があります。不潔にしていたり、ストレスや栄養不足などで皮膚の抵抗力が弱ったりすると、普段はなんともない菌にも負けて炎症を起こすことがあります。
塗り薬の使用や専用のシャンプーで清潔を心がけたり、栄養をしっかり取ったりすることで症状は改善していきます。体臭がきつい、フケが多く出る、脂でべたついた感じがするといった場合は、病院で診てもらうようにしましょう。
皮膚が青紫や赤紫に変色している場合は、内出血を起こしている可能性があります。アクシデントによって打撲ができ変色している可能性もありますが、血液凝固の異常によって打撲傷のように見える場合もあります。
また皮膚の色が黄色っぽい場合は黄疸が考えられます。白目や歯茎も見て同じく黄色っぽい場合は、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。
もともと皮膚が伸びるタイプの犬種でも、皮膚の伸び方が違ったり、伸びない犬種の犬でも急に皮膚が伸びるように感じたりすることがあるかもしれません。
これはもしかしたら、急激に体重が落ちることによって皮膚がたるんでいることが考えられます。急激な体重減少はがんなど何らかの病気が隠れている可能性もあります。
また、柴犬の場合気を付けていただきたいのは「エーランスダンロス症候群」という病気です。大変まれではありますが、皮膚が伸びすぎてたるむという病気です。