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猫がぼーっと窓の外を眺めていたりすると「外に出たいのかな?」と思いますが、ニャーニャー鳴いて飼い主さんを呼んだり、何か要求するわけではないとしたら、ただぼーっと見ているだけでしょう。
とくに理由はないけど、ぼーっとしたいからぼーっとするなんて自由気ままな猫らしいですね。何も考えずにぼーっとしているって、ある意味ぜいたくな時間の使い方です。
何も考えずにぼーっとしていることもありますが、「幸せ~」と思っていることもあるようです。とくに、大好きな飼い主さんがそばにいる時は幸せを感じているのかもしれません。温泉に入っている時にわたしたちも気持ちよくてぼーとすることがありますが、猫にもそのような瞬間があるのでしょう。
猫が膝に乗ってきてくつろいでいるときや、飼い主さんのそばに寄ってきてぼーっとしているとき、飼い主さんをぼんやりと見つめてくるときは、「幸せだな~」と思っている可能性が高いです。ぼんやりと相手を見つめるというのは、猫特有の愛情表現だとも言われています。警戒しているときは人の近くに寄ってきたりしませんので、飼い主さんの膝に乗ってぼんやりしているのは安心している証拠と言えるでしょう。
何かをじーっと見つめている場合、気になるものがあるのかもしれません。猫は動くものに敏感で、飛んでいる虫や空中を待っているホコリなどを目で追う習性があります。そのため何か気になる対象がある場合、一点をじーっと見つめることがあります。猫の視線の先を見てみると、猫がじっーと見ている理由が分かるかもしれませんね。
Nailia Schwarz/shutterstock.com
前述のように猫がぼーっとするのにはいくつか理由があることが分かりました。何も理由がなくぼーっとしていることもあれば、幸せを感じているとき、気になるものがあるなど様々です。猫が今どんな気持ちでぼーっとしているのか分かると、猫との暮らしももっと楽しくなる事でしょう。
ではぼーっとする理由をどのように見分けることができるでしょうか。ポイントをまとめてみました。
猫の瞳孔を観察すると、猫の気持ちを知ることができます。「目は口ほどにものを言う」と言いますが、確かに猫の目を見ると心理状態がよく分かります。なぜなら猫は嬉しいときやくつろいでいるとき、怒っているときなど、瞳孔に気持ちが良く表れるからです。
瞳孔が真ん丸になっているときは、不安感や恐怖心があるときです。目を真ん丸にして警戒しています。不安や恐怖を感じている時以外にも、気になるものを見つけた時など興味津々なときも瞳孔が大きく開きます。
瞳孔が細く縦長になっているときもあります。光がまぶしくて、目に入る光を調整するために瞳孔が細くなる時もありますが、もし近くに他の猫が居たり、暗い場所にいるのに瞳孔が細くなっているとしたら怒っているときでしょう。猫同士で喧嘩しているときや、縄張り争いをしている時などに瞳孔が細くなります。
猫が一点をじーっと見つめているときは、瞳孔の様子を観察してみましょう。真ん丸と大きく開いているか、細長くなっているかで猫の心理状態が違ってきます。周りの様子も含めて観察すると、猫の気持ちが分かるかもしれませんね。
猫の目だけでなく、体全体の様子を見ると気持ちを知ることができます。よく猫は「常にポーカーフェイスで何を考えているか分からない」と言われますが、実は意外と分かりやすい動物なんです。体全体に猫の感情や気持ちが表れているので、そのサインを見ると猫がどんな気持ちで見つめているのかが分かるかもしれません。
一番猫の気持ちが出やすいのは、しっぽです。飼い主さんに甘えたいときや撫でてもらって嬉しいときにしっぽがピンとなります。ですから猫がしっぽをピン立てて近づいてきたら、それは猫の愛情表現ですのでそのまま遊んであげましょう。
一方、しっぽが左右に振れているときは不満があるときや要求があるときです。抱っこしているときや撫でているときにしっぽが左右に振れだしたら、「降りたい」とか「もういい」と訴えているのかもしれません。そのまま撫で続けたり抱っこし続けていると、気分を損ねて引っかかれてしまうかもしれませんので注意です。
猫が飼い主さんのそばにいてじっと見つめてくるのは愛情の表れですが、しっぽの動きにも注目してみましょう。幸せを感じているように見えて実は不満が溜まっているという場合もありますので、体全体を見て気持ちを察知しましょう。
猫の鳴き声ってかわいいですし、甘えているのかなと思ってしまいますが、実は何か要求がある場合が多いようです。飼い主さんの気を引きたいときや要求があるときに鳴いて伝えます。遊んでほしいとか、ごはんが欲しいとか、要求の内容はいろいろです。そのときの周りの様子や猫の様子を見て、何を求めているのかを察知してあげましょう。
気づいたらいつの間にか背後に猫がいることってありませんか?なんだか視線を感じるなと思って振り返ると、猫にじーっと見られていたということもあります。飼い主さんの後ろで、飼い主さんを見つめているときの猫の心理って何でしょうか?
いくつか理由がありますが、主に2つの理由があるようです。一つは、「ちょっと警戒して飼い主さんを観察している」もう一つは、「シャイな性格で飼い主さんを離れたところから見ていたい」という心理があるようです。
猫は飼い主さんにべったりなるまでに少し時間がかかります。完全に心を開くまでは、ちょっと警戒して後ろから飼い主さんの動きを観察しているのかもしれません。猫は周りの状況を把握して安心したいものですので、そのまま観察させてあげましょう。
飼い主さんに慣れてからも、「近くに居たいけどべったりはしたくない」という気分のときもあります。ちょっと離れたところから見ていたい気分なのかもしれませんので、無理に捕まえたり触ったりせず、自由にさせておきましょう。