アメリカンショートヘアの基本情報

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アメリカンショートヘアの歴史

アメリカンショートヘアの祖先はブリティッシュショートヘアです。17世紀にメイフラワー号に乗って移民と一緒にアメリカに上陸しました。アメリカンショートヘアはペットとしてではなくネズミ退治の名手として重宝されていました。今でこそ「アメショー」などとかわいらしいあだ名で呼ばれていますが、当時はネズミ退治で優秀だったので「マウサー」と呼ばれていました。

ネズミ退治が得意なハンターとして農場で飼われることも多かったようです。そして多くの家庭でも飼われることになりましたが、目的はやはりネズミ退治でした。

アメリカに渡ってからは交雑によって様々な毛色の種類の個体が誕生するようになりました。しかし雑種化したとはいえ、アメリカンショートヘアの血が入っていれば高額で取引されていました。

ペットとしてではなくネズミハンターとして飼育されていたアメリカンショートヘアですが、他の猫種との交雑が行われた結果、遺伝疾患が少ない丈夫な猫になったと言われています。ペットとして飼育されていたら純血種として慎重に繁殖が行われ、それほど体が丈夫にならなかったかもしれませんね。

こうしてネズミ退治の需要が大きかった時代に人気猫種として一大ブームを引き起こしたようです。

しかしネズミ退治の需要はいつまでも続くわけではありませんでした。アメリカの農業の規模が大きくなると、穀物の管理方法も発展するようになり、ネズミ退治としてアメリカンショートヘアが活躍する必要がなくなりました。お役御免となったわけですが、それでも人気が落ちないのがアメリカンショートヘアの凄いところです。

シルバーの縞模様の美しさに魅せられた愛好家たちにより一品種として繁殖されるようになったのです。こうしてアメリカンショートヘアとして品種確立され、キャットショーに出演すると再び人気に火が付きました。

アメリカの愛猫協会であるCFAに登録されたのは1906年のことですが、アメリカンショートヘアとしてではなく「ドメスティックショートヘア」だったそうです。他のショートヘアの猫種と一括りにされてしまったため人気猫種にはなりませんでしたが、愛好家たちにより選択交配が行われ、容姿や性格がどんどんと改良されていきました。

1966年にアメリカンショートヘアと改名されると再び人気に火が付き、1980年以降に日本に上陸すると日本でも人気猫種の仲間入りをすることになります。

アメリカンショートヘアの特徴

アメリカンショートヘアの平均体重はオスが4.5㎏~5㎏、メスが3.5㎏~4㎏ほどです。中型のセミコビータイプで、見た目に比べてがっしりとした筋肉質の体つきをしているのが特徴です。全体的に丸みのある顔をしていますが、アゴが若干角張っています。アーモンド形の大きな目と中くらいの耳が付いています。足、胴、尻尾がやや長めなのも特徴です。

アメリカンショートヘアの被毛は短毛ですが密度が高いので触ると硬い印象を与えます。シルバークラシックタビーが人気の毛色ですが、あらゆる交雑によって70種類以上の被毛が誕生したと考えられています。遺伝疾患も少なく体が丈夫な猫種です。ハンターとして活躍してきた歴史があるので運動量が多いとされています。

アメリカンショートヘアの性格

アメリカンショートヘアはかわいらしい容姿だけでなく性格もいいことから人気猫種として長年多くの人に飼われています。マイペースで気まぐれだと言われることが多い猫ですが、アメリカンショートヘアは素直で従順な性格です。トイレの場所をすぐに覚えて、必要な時以外は鳴いて飼い主を困らせることが少ないようです。

社交的でフレンドリーな性格でもあるので、家族みんなと仲良くすることができます。多頭飼いでも問題はなく、他のペットとも仲良くできます。子どもからお年寄りまであらゆる年齢層の人から可愛がられている猫種です。人懐っこくて好奇心が旺盛な性格でもあります。いろいろなものに興味を示して活発に動き回ります。

飼い主と遊ぶのも大好きです。ネズミ退治を得意とするハンターとしての歴史がある猫種なので運動量が多いと言われています。他の猫に比べるとたくさん運動させてあげる必要があります。運動不足になると太りやすいので気を付けましょう。キャットタワーなどを設置してひとり遊びができるようにしておくといいでしょう。

アメリカンショートヘアの毛色

ペットとしてではなくネズミ退治を目的としたワーキングキャットとして飼育されてきた歴史を持っているアメリカンショートヘアは、純血種として慎重に交配が行われてきたわけではありません。様々な猫種との交雑が行われてきたため、毛色もバラエティ豊かになりました。

アメリカンショートヘアの毛色の種類は何と70以上あると言われています。そのすべてをここで挙げることはできませんが、人気のある毛色をいくつか紹介したいと思います。

シルバー(クラシック)タビー

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「アメリカンショートヘアと言えばこれ!」という代表的な毛色です。グレーの被毛にブラックの渦巻き模様が特徴的です。シルバータビーの個体の目の色はヘーゼルカラーになることが多いと言われています。

ブラウンタビー

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ダークブラウンの被毛にブラックの縞模様が入った毛色の種類です。シルバータビーの次に多い毛色の種類で人気も高いです。ブラウンタビーの個体の目の色はゴールドになることが多いようです。ゴージャスで落ち着いた雰囲気になります。グリーンの目をした個体もいるようです。

レッドタビー

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猫の毛色でレッドというとブラウンに近い優しい色です。ホワイトの被毛に赤茶の縞模様が入った毛色の種類です。最近人気が高まっているので注目の毛色ですよ。他の毛色の個体よりも優しい印象を与えるのが特徴です。レッドタビーの個体の目はブラウンになることが多いと言われています。

ブルータビー

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猫の毛色のブルーは青みがかったシルバーといった感じです。ブルーシルバーカラーの美しい毛色ですが、非常にレアだと言われています。

パッチドタビー

上記の毛色に不規則に赤茶色や黄色が入ったのがパッチドタビーです。毛色によってシルバーパッチドタビー、ブラウンパッチドタビー、ブルーパッチドタビーなどと種類分けされます。

カメオタビー

レッドタビーに似ていますが、被毛の根元がホワイトになっているのが特徴で非常にレアな毛色の種類です。ホワイトの部分が多くふんわりとした優しい印象の毛色です。とてもレアなのでなかなか出会うことができないかもしれませんね。

その他

まだまだ多くの毛色のアメリカンショートヘアがいます。バイカラーやソリッドカラーの個体もいるので、珍しい毛色のアメリカンショートヘアが見つかるかもしれませんね。毛色の種類が分れていますが、それぞれ色の濃さも違うので、それだけでもかなり印象が変わってくるでしょう。お気に入りの毛色の個体が見つかるといいですね。


情報提供元: mofmo
記事名:「 アメリカンショートヘアーの人気の毛色と被毛ケアの仕方を紹介