車にはねられ怪我をした犬をいたわる少年

見て見ぬ振りなんてできなかった

ある日シリア国境に近いトルコのキリスの街に住むフセイン君は車にはねられた犬を発見しました。怪我を負い一人ぼっちで心細そうな犬の身を案じたフセイン君は、決して見て見ぬ振りなどせず、すぐさま犬の元に駆け寄ったのです。
出典:https://www.thedodo.com/young-refugee-comforts-stray-dog-2278849459.html

もちろん8歳の少年にできることは限られています。それでも犬のために何かできないかと寄り添うフセイン君。彼は自宅から毛布を持参し震える犬にかけてあげたのだそう。そして助けを呼びレスキューが到着する間もずっと優しく犬を励まし続けたのだとか。

救急隊が駆け付けた。でも...

やがてアニマルケアのスタッフが到着し犬は動物病院へと救急搬送されました。しかし安心したのも束の間。トルコのニュース局Anadolu Ajansiがその犬の死亡をレポートしたのです。
出典:https://www.thedodo.com/young-refugee-comforts-stray-dog-2278849459.html

ニュースを聞いたフセイン君は自分が助けようとした犬の死を知り心が引き裂かれる思いだったのだそう。

しかし戦禍を逃れ苦労を重ねて来た少年を受け入れてくれたキリスの街は彼の努力を決して見逃してはいなかったのです。

他を思いやる少年の行動に賞賛の声

キリス市のクーマ・オズデミル助役はフセイン君の家を尋ね、彼が犬のために力を尽くしたことを称えて表彰しました。

「フセイン君のとった行動は他人からすると地味で目立たないかもしれない。しかし実に慈悲深いものでした」とオズデミル助役。
出典:https://www.thedodo.com/young-refugee-comforts-stray-dog-2278849459.html

実にシンプルな受賞セレモニーでしたが、亡くなった犬のために使った毛布のかわりに市は感謝の気持ちを込めてフセイン君に新しい毛布をプレゼントしたのだそう。とても粋な贈り物ですね。

戦争は人を狂わせるとよく言いますが、フセイン君の心は純粋なまま。とても激しい戦禍を経験してきた少年とは思えませんね。彼のような心優しい人間がシリアの国を担ってくれれば争い事も無くなるかもしれません。

一日も早く彼の祖国シリアが平和を取り戻し故郷に戻れる日が来るとこを願いたいですね。

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 難民の少年が見せた傷ついた犬への思いやり。その行動に街が心を動かされた!