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「あっちへいけ!来るな!」
「イタタタタ……」
可哀そうにキツネは骨盤か脊柱辺りを痛めていて脚を引きずっていました。
ご存知の通り、食物連鎖の頂点にたつライオンにとってキツネも餌。
緊張が走ります。
しかし、その餌を目の前に、雌ライオンは悠然と様子を伺っています。
どうなるのでしょうか?
そこにやってきたのが、雄ライオン。
のっしり、のっしりと近づいてきます。
「なんだ?こいつは」
「食えるのか?」
「怪我をしているみたいよ」
「あまり美味しそうじゃないわよ」
満腹なのでしょうか?
2匹はキツネを前に何か悩んでいる様子です。
そこにやって来たのは3匹の子ライオン。
「お母さーん、誰なの?」
「これはキツネっていうのよ。あなた達も直に狩りをするようになるんだから、覚えておきなさい」
「なーーんだ、新しいお友達じゃないんだ?」
「あなた達が生きていくために、あなた達の血となり肉になってくれる有難い生き物よ」
「そうだ!オレが手本を見せてやるから見ておけよ」
がぉ~!きゃーーーー!お願い!ボクを食べないで!キツネ、絶体絶命!食べられてしまうのでしょうか?