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中国共産党最高幹部から性的関係を求められたことを公表後に行方を消した女子テニスの彭帥選手をめぐり、中国外務省の報道官が質問した記者につめよる場面があった。「なぜ会見記録にないのか」「全部の文字を記録する必要はない」......異例のやり取りを25日(2021年11月)のモーニングショーが取り上げた。
おととい23日に北京で開かれた記者会見で、「記者会見の議事録に彭帥さんに関する質疑応答部分がないのはなぜか」とたずねるロイター通信の記者に、趙立堅副報道局長は「私は毎日ここで発言しています。あなたは私の言葉を一字もらさず報道していますか」と逆質問。さらに「意図的に悪意を持って騒ぎ立てるのをやめるべきで、政治問題にしないでほしい」と突っぱねた。
司会の羽鳥慎一「外交問題に発展しています」
彭帥さんの問題だけでなく、チベットや新疆ウイグル自治区の人権抑圧、香港の言論弾圧といった中国のやり方があまりにひどいと、米国やイギリスは来年2月の北京冬季オリンピックに政府関係者の出席をやめる外交的ボイコットの検討に入った。ロシアは出席の方向、日本はまだ「何も決まっていない」という。
石山アンジュ(社団法人代表)「日本も外交ボイコットを検討するべきです」
中国の強圧姿勢は、人権や言論の自由を尊重するはずのオリンピックに、どうにもそぐわない。アスリートを守りもしない国で選手たちが競技をするのか。外交ボイコットどころか、選手を派遣するだけの価値そのものまでが問われかねない。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「アメリカのバイデン大統領がいったように民主主義と専制主義の対決という流れの中にある」
専制主義・中国政府の傲慢な実態を外務省報道官自身が示して、北京冬季五輪への疑念がいっそう深まった。
(あっちゃん)