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22日(2021年11月)の「スッキリ」は、ここ最近相次いでいる、中国のプロテニス選手、彭帥(ほうすい)さんの動向を伝える映像投稿について取り上げた。
「前の副首相から性的関係を強要されたり、一時不倫関係にあったりしたことを告白した後、連絡が取れなくなっている彭帥さんですが、今朝、新たな動きがありました。IOC国際オリンピック委員会は、バッハ会長と彭帥さんがテレビ電話で会話をしたと発表しました。背景には何があるのでしょうか」と岩田絵里奈アナが疑問を投げかけた。
映像はここ数日に集中している。21日未明には、中国共産党系メディアの編集長が彭帥さんと見られる女性が複数の人と食卓を囲み、談笑している姿をツイッターに投稿。「彭帥さんがコーチや友人とレストランで夕食を共にした際の様子」と説明がある。20日に撮影されたことを強調するためか、映像には日付を確認する会話も収められていた。
さらにもう1つ、21日に青少年向けのテニス大会に出席したとされる、彭帥さんの映像も公開された。「スッキリ」は、彭帥さんがコーチたちと食事していたとされる北京市内の中華料理店に電話取材を試みた。しかし、電話はつながることなく、切られてしまった。また、彭帥さんが参加したとされるテニス大会の会場では当日、子どもたちがテニスをしているだけで彭帥さんの姿は確認できなかった。
こうした動画にBBCの中国特派員は「これはやらせなのか?誰が撮影したのか?多く疑問が残る」と映像の信ぴょう性に疑問を示している。
日本在住の中国人ジャーナリスト周来友さんは「目的は、海外から不審に見られることを鎮静化すること。中国政府が海外から非難されているのを見て、(中国共産党系メディアの)編集長が(映像投稿を)買って出たのでしょうね。そもそも中国国内ではツイッターは使用できない。ツイッターで出すというのは海外向けです」と話す。
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「一貫して背後に中国政府の意向があるという感じがする。今、北京五輪は外交ボイコット論があり、危機的状況。これ(彭帥さん騒動)をどこで落着させるか、IOCと中国はかなり考えたのだと思う。ただ、彭帥さんが本当に自由にものを言っているのかは分からない」
司会の加藤浩次「このままだと選手すらボイコットする可能性がありますよね。ウイグルもそうですが、中国の人権問題に対して国際社会がバッシングをしている中でこういうことが起きている。中国がそこを理解しないと、世界は認めない。そこにIOCが乗っかってしまうと、IOCすら...って思ってしまう。この形で国際社会が納得すると考えるのは甘い」
(ピノコ)