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中国の張高麗元副首相に性的関係を強要されたとSNSで発信した後、消息不明となっているテニスの彭帥選手(35)。米ホワイトハウスのサキ報道官が「国内外で女性が声を上げることを支持する」と告発を支持するほか、IOCのディック・パウンド委員が「すぐに良識ある形で解決されなければ事態の収拾がつかなくなるかもしれない。オリンピックを中止するとまではいかないかもしれないが」とロイター通信のインタビューで語るなど、来(2022)年2月開催予定の北京五輪にも影響を及ぼしかねない大問題となっているが、昨日11月21日(2021年)に新たな動きがあった。22日の「THE TIME,」が伝えた。
ツイッターで公開されたのは彭帥選手の新たな映像。中国共産党系メディアの編集長による投稿で、北京で行われたテニス大会の開幕式に彭帥選手が出席する様子が映し出されている。別の動画には、コーチや友人とレストランで、時折笑顔を見せながら食事を楽しむ姿も映っているが、「明日は11月20日でしょ」「21日ですよ」と日付を強調するようなシーンもみられる。
中国の深?では2030年まで女子テニス最終戦、WTAファイナルズが開催される予定となっているが、WTAのスティーブ・サイモン会長は「適切な結果が得られないなら、中国でのビジネスを行わない措置をとる」と発言していた。サイモン会長は動画公開を受け「姿をみることができたのは嬉しいことですが、彼女が自由に行動できているかどうか、この映像だけでは不十分」と懸念を表明している。
さらに、IOCのバッハ会長が彭帥選手とテレビ電話で会談していたという速報も飛び込んできた。IOCのホームページによると彭帥選手は「元気で北京の自宅にいる」と話したという。
「THE TIME,」は、動画が中国国内で規制されているツイッターに投稿されたという点に着目した。
拓殖大学の富坂聰教授は「この件は中国国内では全く報じられていないので、ほとんどの中国人がこのニュースを知らない。中国人が普通に見ることができないツイッターで発信することで、海外の火消しを図っている」と語る。
司会の安住紳一郎「このニュースは中国国内では知られていないということですが、世界は注視する必要があると思います」
北京五輪をめぐっては、アメリカとイギリスが北京五輪に政府高官らを派遣しない「外交的ボイコット」の検討にも言及している。
安住紳一郎「バッハ会長とテレビ電話をしている写真が公開されましたが、それがいつなのかはっきり分かっていませんね。バッハ会長は五輪を開催したい急先鋒ですから、開催を主張するという意味での公開になったのかもしれません」
(みっちゃん)