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橘安子(上白石萌音)と雉真稔(松村北斗)の文通がスタートした。
一方、次第に戦争の影が濃くなってきた日本では、英語は敵国の言葉とみなされ、ラジオの『実用英語会話』は打ち切りに。安子はまだ続いている『基礎英語講座』を聞くようになる。
戦争に突き進んでいく世の中への不安をつづった安子の手紙に、稔は英文で返事を書く。その内容は、2人で聴いた「On the Sunny Side of the Street」の歌詞だった。
そんなある日、兄・算太(濱田岳)が戻ってくる。家が明るくなったと喜ぶ安子。しかし、ほどなくして算太は姿を消す。
算太が借金取りに追われていることを知った父・金太(甲本雅裕)は激怒。「算太はもう橘の人間じゃない」と言い放つ。
12月。安子に見合いの話が持ち上がった。金太は、年が明ければ16歳になる安子が婿を迎え、店を継いでくれることを望んでいた。
その翌朝、安子は家族に書き置きを残し、大阪で暮らす稔のアパートを訪ねる。2人で映画を見たり、そばを食べたり楽しい時間を過ごした後、帰りの汽車に乗った安子は、むせび泣く。
岡山駅についても座り込んで泣いていた安子の目の前に、稔が現れる。安子の異変に気付き、急行列車で追ってきたのだ。
安子が縁談を受け入れるつもりで、最後に会いに来たと知った稔は、安子と一緒に橘家に向かい、金太の前で安子との付き合いを認めてほしいと頭を下げる。
翌日、稔の弟・勇(村上虹郎)は、「自分も安子のことが好きだ」と兄に告げる。
そして1941(昭和16)年。戦争の影響で、勇の甲子園への夢は絶たれた。
12月、日本はアメリカとイギリスに宣戦布告。太平洋戦争が始まり、ラジオの英語講座も消える。(NHK総合)