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いよいよ冬の青春18きっぷのシーズン。凍てつく山陰線の車窓と、熱々の絶品地元ごはんを求めて、山陰線のローカル列車を乗り継いで、島根県江津市へと行く。
ここは日本海へ注ぐ江の川(ごうのかわ)。この江の川に沿って、単線の線路をゆっくりと行った路線が、島根と広島の山間を行く、三江線(江津~三次)
山陰線をゆっくり愛でる旅は、レンタカーやカーシェアを組み合わせると、“旅してよかった”という想いがぐっと深まる。
江津駅前の「スナック白夜」という、なんとも色気&怪しげたっぷりのお店を横目に、江の川の流れに逆らうように、日本海を背にしてクルマを走らせると、左手に江の川、右手に三江線 第二江津橋りょう。
その先で江の川沿いの道は右折へ転じ、第二江津橋りょうをくぐって江津本町へ。
#島根#しまね#三江線#青春18きっぷ#ドライブ#鉄道旅#廃線#廃駅#秘境駅#山陰線pic.twitter.com/f2Nbn78AXg
—Z05 (@tetsudo546) December 20, 2022
江津本町は、江の川の河口から約2kmの位置にある古町。「古くから江の川の舟運と日本海の海運の要所として栄え、その重要性から江戸時代には幕府直轄地である大森代官所領(天領)に組み込まれた」(江津市)といわれている。
「川岸から町中に向けては多くの廻船問屋が軒を並べ、その中心を山陰道が貫いていた。陸路、海路、川の道の交通接点として経済的な発展を見せた江津本町。赤瓦が光り輝く天領の街」(江津市)
往時の面影はいまも、クルマを走らせるだけでも体感できる。だけど、ほんとうはこの街も、ゆっくり歩きたい。
先を急いでしまったのは、この先にある、江津本町駅の跡をみたかったから。
島根県道112号 三次江津線を走り、再び江の川の岸へと出ると……。
不意に出てくるのが、黄色地に汽車ポッポの絵が描かれた「踏切あり」の道路標識。Twitter動画でチェックしてみて↑↑↑
このあたりが、三江線 江津からひとつめの駅、江津本町駅。電報略号「コチ」。
いまクルマをとめて、ホームがあった地をゆっくり歩いてみると、プレートガーターの線路と、ホームらしき地盤が残っているのがわかる。
最後まで無人駅として、ひっそりと乗客を待っていた、江津本町駅。いま、三江線の単行気動車から、誰も乗り降りがない風景を、想い返しながら―――。
Google マップでみてもわかるとおり、この江津本町の街も、半日はかけてゆっくり歩きたい地。江津本町甍街道や東向寺、藤田家住宅主屋、旧江津郵便局と、ゆっくり歩いてその歴史を感じたい場所がいっぱいある。
こんどは、ゆっくり、江津本町を。みんなも。