「この調査では、中小企業経営者夫婦の“心の距離”に関する意識の違いがわかる結果となりました。とくに、妻のほうが夫との『心の距離』を感じていて、その差が11倍以上という結果は想像以上でした」

―――そう語るのは、エヌエヌ生命保険カスタマーエクスペリエンス部 小橋秀司 部長。

生命保険を通じて日本の中小企業を応援するエヌエヌ生命保険は、全国の既婚の男性中小企業経営者150名と、中小企業経営者の妻150名を対象に、「いい夫婦の日(11月22日)」に関する意識調査を実施した。

その衝撃結果がこの6つの事実↓↓↓

◆自分たち夫婦は “いい夫婦“だと思っている夫60.7%、妻50.7%。自己採点”いい夫婦“度は平均67.7%

◆中小企業経営者の思う “いい夫婦“とは、1位「お互いを尊敬している夫婦」。自分たち夫婦はどんな夫婦か、1位は「お互いに干渉せず好きなことができる夫婦」

◆“いい夫婦”になるには努力が必要だと思う夫68.7%、妻78.0%。 “いい夫婦”の秘訣1位は「配偶者の話をよく聞くようにしている」

◆配偶者を理解していると思う59.0%に対して、配偶者に理解されていると思う48.7%。配偶者との“心の距離”平均923.5m

◆配偶者との会話が多いと思う夫63.3%、妻52.7%。平日の会話時間、会話が多いと思う夫婦は1位「1時間以上3時間未満」、会話が少ないと思う夫婦は1位「1秒以上~1時間未満」

◆自分の心や体に不調を感じたとき、それを配偶者に伝えている妻59.3%にもかかわらず、その不調に配偶者が気づくことができていると思う妻は31.3%

中小企業経営者の妻に向けたサイト「つぐのわ」に注目

こうした結果を受けて、エヌエヌ生命保険カスタマーエクスペリエンス部 小橋秀司 部長はこう分析する。

「現代の夫婦にとってのいい夫婦像とは、お互いを尊敬し、同じ価値観を持って何でも相談でき、家事などを協力して行いながらも、自分の時間も大切にするという、精神的に自立したライフスタイルを送る夫婦であるようです。

忙しい日々の生活のなかでの夫婦間の会話は、時間の長さではなく、より質が大事になってきている可能性があります。

伝えたつもりでも伝わっていないと感じるという結果もありましたように、配偶者に対して大切なことをしっかりと伝えていくことと同時に、伝えられた側がしっかりと相手に共感を示すこと、伝えてくれたことを理解しているというサインを返すことが、より“いい夫婦”になっていく秘訣なのかもしれません。

エヌエヌ生命では、中小企業経営者の妻に向けた情報提供サイト「つぐのわ」(https://www.nnlife.co.jp/wife-succession)を公開しています。

経営者の妻だからこその疑問や不安にお答えし、いまからできる備えやお役立ち情報をお届けしています。

同調査結果や「つぐのわ」をきっかけに、経営者とそのご家族が会社の将来について話し合う機会を日常の中で少しでも持っていただければと考えています」(エヌエヌ生命保険カスタマーエクスペリエンス部 小橋秀司 部長)

―――「つぐのわ」は、2000名以上の中小企業経営者の妻が登録する事業承継情報サイト。

緊急事業承継監査協会 伊勢田篤史 弁護士 監修のもと、現経営者の突然の経営離脱・相続発生時における事前準備を促すことで中小企業の円滑な事業承継を支援している。

同サイトには、夫が万一の際に経営者の妻がやるべきことをまとめた「万一のマニュアル」や、経営者の妻が客観的にどれくらい備えができているかを診断する「万一の承継チェッカー」、女性後継者や専門家の記事をまとめた「もしものためのライブラリー」などが公開されている。

そこで、ここからは調査結果の詳細について、エヌエヌ生命保険のレポートを↓↓↓

(1)自分たち夫婦は “いい夫婦“だと思っている夫60.7%、妻50.7%。自己採点 “いい夫婦“度は平均67.7%

中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、あなたと配偶者は“いい夫婦”だと思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、経営者である夫60.7%、妻50.7%と、男女で10ポイントの差があり、夫の方が妻よりも自分たち夫婦を “いい夫婦“だと思っている人が多いことがわかりました。

さらに、配偶者との “いい夫婦”度は何%だと思うか聞いたところ、全体の平均67.7%、夫の平均71.3%、妻の平均64.1%と、夫の方が妻よりも“いい夫婦“度の評価が多少高いことがわかりました。

世代別でみると、特に30代の“いい夫婦”度が平均76.6%と高い結果となりました。また、全体の平均値よりも高い%を回答した人(189名)の81.0%が自分たちを“いい夫婦”だと思うと回答しています(エヌエヌ生命)。

(2)中小企業経営者の思う “いい夫婦“とは、1位「お互いを尊敬している夫婦」。自分たち夫婦はどんな夫婦か、1位は「お互いに干渉せず好きなことができる夫婦」

中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、あなたが思う“いい夫婦”とはどんな夫婦か聞いたところ、男女とも1位「お互いを尊敬している夫婦」(全体58.3%、夫48.0%、妻68.7%)で、全体では2位「お互いの価値観が合っている夫婦」(全体52.7%、夫42.0%、妻63.3%)、3位「何でも相談できる夫婦」(全体52.3%、夫42.7%、妻62.0%)となりましたが、男女別でみると2位と3位では順位が逆となりました。

とくに男女で大きな差があったのが、全体では4位の「家事を協力し合っている夫婦」(全体44.0%)で、夫30.7%に対して、妻57.3%と26.6ポイントの差があり、順位にも4位と6位と差がみられました。

さらに、あなたと配偶者はどんな夫婦だと思うか聞いたところ、全体では1位「お互いに干渉せず好きなことができる夫婦」(全体36.0%、夫28.7%、妻43.3%)、2位「何でも相談できる夫婦」(全体27.7%、夫26.0%、妻29.3%)、3位「会話が絶えない夫婦」(全体26.3%、夫25.3%、妻27.3%)という結果でした。

男女別でみると、1位「お互いに干渉せず好きなことができる夫婦」は男女で共通していますが、2位と3位に違いがありました。夫2位の「家事を協力し合っている夫婦」が26.7%に対して、妻22.0%と夫の方が家事を協力し合っていると思っている人が多いことがわかりました(エヌエヌ生命)。

(3)“いい夫婦”になるには努力が必要だと思う夫68.7%、妻78.0%。“いい夫婦”の秘訣1位は「配偶者の話をよく聞くようにしている」

中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、“いい夫婦”になるには努力が必要だと思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは全体で73.3%、約7割の夫婦は “いい夫婦“には努力が必要だと考えていることがわかりました。

男女別にみると、経営者である夫68.7%、妻78.0%と、男女で9.3ポイントの差があり、夫よりもが妻の方が“いい夫婦“には努力が必要だと思っている人が多いという結果となりました。

さらに、あなたにとって、“いい夫婦”の秘訣は何だと思うか、意識して実際にしていることを聞いたところ、全体では1位「配偶者の話をよく聞くようにしている」(全体45.7%、夫42.7%、妻48.7%)、2位「食事を一緒に食べるようにしている」(全体44.7%、夫40.0%、妻49.3%)、3位「自分だけの時間をつくるようにしている」(全体35.7%、夫24.0%、妻47.3%)という結果となりましたが、男女別でみると順位に違いがありました。

とくに、妻の3位である「自分だけの時間をつくるようにしている」が47.3%に対して、夫は24.0%で、男女で23.3ポイントの差がありました。

夫は妻と一緒の時間をつくろうと努力しているのに対して、妻はひとりの時間をつくるよう努力している人が多いということが垣間見える結果となりました。

また、あなたにとっての配偶者はどんな存在かを聞いたところ、全体では1位「人生のパートナー」(全体48.0%、夫56.0%、妻40.0%)、2位「子どもの父親、または母親」(全体15.7%、夫12.7%、妻18.7%)、3位「自分の理解者」(全体11.3%、夫13.3%、妻9.3%)という結果となりましたが、男女別でみると1位と3位は同じですが、2位に違いがありました(エヌエヌ生命)。

(4)配偶者を理解していると思う59.0%に対して、配偶者に理解されていると思う48.7%。配偶者との“心の距離”平均923.5m

中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、配偶者のことを理解していると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、全体では59.0%で約6割だったのに対して、配偶者に理解されていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、全体では48.7%で約5割という結果となりました。

また、男女別でみると、配偶者のことを理解していると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫59.3%、妻58.7%とほぼ男女差がないのに対して、配偶者に理解されていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫54.7%、妻42.7%と12ポイントの差がありました。

この結果から、(配偶者を理解しているー配偶者から理解されている)を“相互理解”の差と考えると、夫の思う“相互理解”の差は4.6%、妻の思う“相互理解”の差は16.0%と、男女で11.4ポイントの差があり、夫婦での”相互理解”が出来ていないと感じている妻が夫より多いということがわかりました。

さらに、中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、配偶者との“心の距離”について(距離に換算して)聞いたところ、全体の平均は923.5mと1km近い距離となりました。

また、男女別でみると夫145.5mに対して、妻1701.4m(約1.7km)と11倍以上の差がありました(エヌエヌ生命)。

(5)配偶者との会話が多いと思う夫63.3%、妻52.7%。平日の会話時間、会話が多いと思う夫婦は1位「1時間以上3時間未満」、会話が少ないと思う夫婦は1位「1秒以上~1時間未満」

中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、配偶者との会話が多い方だと思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫63.3%、妻52.7%で、男女で10.6ポイントの差があり、夫の方が妻よりも会話が多いと感じている人が多いことがわかりました。

また、平日、配偶者との家庭での会話時間はどれくらいあるか聞いたところ、全体では1位「1時間以上3時間未満」(37.3%)、2位「1秒以上~1時間未満」(33.7%)、3位「3時間以上5時間未満」(13.7%)という結果でした。

加えて、配偶者との会話が多い方だと思うかという質問に「はい」と回答した174名の平日会話時間1位は「1時間以上3時間未満」(44.3%)なのに対して、「いいえ」と回答した71名の1位は「1秒以上~1時間未満」(49.3%)という結果でした。

さらに、3位は「0時間」(18.3%)という結果から、会話が少ないと認識している夫婦の約2割は、平日は会話がないという実態も明らかになりました(エヌエヌ生命)。

(6)自分の心や体に不調を感じたとき、それを配偶者に伝えている妻59.3%にもかかわらず、その不調に配偶者が気づくことが出来ていると思う妻は31.3%

中小企業経営者150名と中小企業経営者の妻150名に、自分の心や体に不調を感じたとき、それを配偶者に伝えているか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫65.3%、妻59.3%で、男女で6.0ポイントの差があり、夫の方が妻よりも自分の不調を配偶者に伝えている人が多少多いことがわかりました。

また、配偶者があなたの心や体の不調に気づくことが出来ていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは、夫50.0%、妻31.3%で、男女で18.7ポイントの差がありました。

これらの結果から、夫の約半数が、妻が不調を伝えている(59.3%)のにその不調に気づいていない、または不調に気づいているというサインを返せていないという状況が垣間見えました。

さらに、気になる点は、「いいえ」と回答した妻42%と、約4割の妻が、夫は妻の不調に気づくことが出来ていないと思っていることです(エヌエヌ生命)。

情報提供元: GZNews
記事名:「 中小企業経営者夫婦の「心の距離」に大差、エヌエヌ生命が調査_妻むけ事業承継情報サイト「つぐのわ」に改善のヒント