Twitterをきっかけに話題となった芸術作品があります。

それがこちらの襖絵!何やら、熾烈な戦いを描いた重厚感ある作品です。




葛西由香


でも、よく見てみると・・・



葛西由香


あれ!?きのこ?たけのこ?


そうなんです。この作品は、あのお菓子でおなじみの「きのこ」と「たけのこ」の戦いを描いた襖絵。

作者は、札幌市在住の葛西由香さん。大学の卒業制作として制作したものだそうで、現在は札幌大通地下ギャラリー「500m美術館」で展示されています。日本画を知らない人にも分かりやすく、楽しんでもらえる作品にしたいとの思いで描いたんだそう。


作品名は「明治物語」。葛西さんの解説とともに作品を順々にご紹介させて頂きます。



きのこ本堂に火が放たれたシーン。本堂はきのこを量産する工場としても機能していたため、きのこの勢力を恐れたたけのこ陣によって放たれたものとみられます。

葛西由香




葛西由香


戦いの最前線。重心が高いきのこは不安定だが一撃一撃が重く相手に与えるダメージも大きい。一方で重心が低いたけのこは、きのこと比べると威力は劣るが首を狙って下から突けば一発。

葛西由香


たけのこ本堂へと続く竹藪。実は本堂はここよりも奥にあるのです。きのこ陣の侵入を早い段階で食い止めるべく、次から次へとたけのこが生えてきています。

葛西由香


この一枚の襖絵にこれほどまでの壮大かつ深いストーリーがあったとは・・・。

さらに、こんなユニークなことまで!


葛西由香


あなたは見つけられましたか?筆者は見つけられましたよ!!


様々な工夫が施されたこの襖絵。しかしよく見てみると、たけのこ陣営が優勢のようで、次から次へと現れるたけのこ達に、きのこ陣営は劣勢に立たされている様子。この戦況に関して、葛西さんにインタビューしたところ、明治製菓がおこなった人気投票による民意を反映した結果なんだそうです。

ちなみに葛西さんご自身は「たけのこ派」・・・・だそうです( ´з`)~♪


葛西さんは、今年大学を卒業し、現在画材店に勤務する傍ら制作活動を続けています。葛西さんのウェブサイトでは、この「明治物語」をはじめ、同じく500m美術館に展示されている「逢魔時少女図」など、複数の作品が公開されていますので、ぜひ将来有望な葛西さんの作品をチェックしてみてください。


ウェブサイト:portrait



情報提供元: CuRAZY